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【教育TOPICS】私立→公立中、公立→私立中への転校

手続きの詳細や要件は自治体・学校により異なるため、実際の申請前には必ず教育委員会または志望校に確認してください。ここでは主に札幌市の制度を例に整理しています。

中学校の転校では、「私立から住所地の指定校へ移る」「私立から指定校以外の公立へ移る」「公立から私立へ移る」の3つで手続きが異なります。

ご利用にあたって

掲載内容は公的機関等の公表資料をもとに確認していますが、情報の更新や転記上の誤り等が生じる可能性があります。
出願・受験にあたっては、本記事だけで判断せず、必ず北海道教育委員会、各教育委員会、各高校等が公表する最新の募集要項・公式情報をご確認ください。
本記事の利用によって生じた損害等について、FiveSchoolsでは責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

私立中学から住所地の公立中学へ転校する場合

私立を辞める理由についての審査はない

札幌市では住所地によって通学する市立中学校が指定されています。

私立中学校を退学して住所地の指定校への転入を希望する場合、札幌市が定める要件は、

「国立・私立の小・中学校を退学することになり、地域の学校への入学を希望していること」

です。

私立中学校を退学する理由についての要件は設けられていません。したがって、経済的な事情、校風が合わなかった、人間関係の問題など、退学理由そのものについて審査を受けなければ指定校に入れない、という制度ではありません。

実際の手続き

年度途中で私立中学校から住所地の公立中学校へ転入する場合、札幌市では次のように手続きを進めます。

1.在籍している私立中学校と退学日を調整する
2.札幌市教育委員会学びの支援担当課へ連絡する
3.就学相談コーナーで「入学通知書」の発行手続きを行う
4.指定された公立中学校へ転入する

この手続きについて、札幌市は必要書類を「なし」としています。ただし、教育委員会への事前連絡が必要です。

札幌市「市立小・中学校の入学・転校等の手続き」

札幌市「その他の理由」

指定校以外の公立中学へ転校したい場合

私立中学校を辞めた後に、住所地の指定校ではなく別の公立中学校を希望する場合は、扱いが異なります。

札幌市では住所地によって学校を指定することが原則で、指定校以外への通学には、定められた要件に該当する必要があります。

つまり、「私立中学校を辞めれば、次の公立中学校を自由に選べる」という制度ではありません。

以下では、中学生に関係する主なケースを紹介します。

いじめ・不登校など

札幌市には、

「いじめや不登校など、指定校の変更が真にやむを得ないと教育委員会が認めること」

という要件があります。

いじめや不登校があれば自動的に希望校へ転校できるわけではなく、教育委員会による個別の判断が必要です。

一律の必要書類は定められていませんが、教育委員会学びの支援担当課への事前相談が必須とされています。認められた場合の許可期間は卒業までです。

札幌市「教育上特別の理由」

札幌市「いじめや体罰等で悩んでいませんか?」

転居後も現在の公立中学校に通い続けたい場合

札幌市には、

「内向的な性格などにより、新しい環境に適応することが難しく、指定校の変更が真にやむを得ないと教育委員会が認めること」

を要件として、現在在籍している学校への通学を継続できる制度があります。

これは、私立中学校を辞めた後に希望する公立中学校を選ぶための制度ではありません。転居などによって本来は転校するところ、現在の学校に引き続き通う場合の制度です。

家庭事情

保護者が仕事などで家庭を不在にするため、親族等に生徒の養育を依頼し、その養育先の校区にある学校への通学を希望する場合などです。

在職証明書や養育承諾書など、事情に応じた書類が必要になります。

札幌市「家庭事情による理由」

地理的な理由

「冬期間の交通断絶地等、地理的に通学が困難と認められるとき」についても指定校変更の制度があります。事前相談が必要です。

札幌市「地理的な理由」

障がいや疾患等

障がいや疾患等のため指定校への通学が困難な場合にも、指定校変更が認められることがあります。

札幌市では、障がいや疾患等の状況が客観的に確認できることなどを要件としており、医師の診断書等が必要です。

札幌市「障がいや疾患等の理由」

公立中学から私立中学への転校

公立中学校から私立中学校への転校は、学校ごとに制度が異なります。

募集の有無、対象学年、出願資格、試験日程、選考方法などは各私立中学校が定めています。欠員のある学年を募集する学校もあれば、転勤や帰国など一定の事情を出願資格としている学校もあります。

そのため、まずは志望校が転入・編入を受け入れているかを確認してください。

北海道私立中学高等学校協会でも転入学・編入学情報を公開していますが、最新の募集状況や出願条件は各学校への確認が必要です。

北海道私立中学高等学校協会「私学ナビHOKKAIDO」

転校が決まった場合は、転入先の私立中学校だけでなく、現在在籍している公立中学校側でも必要な手続きを確認し、退学日・転入日や必要書類などを調整してください。

まとめ

私立中学校から公立中学校への転校で最も重要なのは、住所地の指定校へ転入するのか、指定校以外を希望するのかという違いです。

住所地の指定校へ転入する場合、札幌市では私立中学校を退学する理由についての要件は設けられていません。一方、指定校以外を希望する場合は、いじめ・不登校、家庭事情、障がいや疾患など、指定校変更の要件に該当する必要があります。

公立中学校から私立中学校への転校は学校ごとに条件が異なるため、まず志望校の転入・編入募集の有無を確認してください。

参考資料

札幌市「市立小・中学校の入学・転校等の手続き」

札幌市「通学区域外の学校への通学が認められる場合(指定変更)」

札幌市「その他の理由」

札幌市「教育上特別の理由」

札幌市「いじめや体罰等で悩んでいませんか?」

札幌市「家庭事情による理由」

札幌市「地理的な理由」

札幌市「障がいや疾患等の理由」

北海道私立中学高等学校協会「私学ナビHOKKAIDO」

進学教室FiveSchools

2018年に札幌に設立され、小学5年から高校3年まで5教科指導を行う総合進学塾。教科別「クラス授業」、通い放題「FIVE学習会」、1on1「個別指導」を指導の3本柱に常に高い実績を生み出し続ける。北海道の塾ながら、Webを通じて本州、九州、四国、時に海外まで広く塾生を抱えることも特徴。

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