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道外から北海道の高校を受験するには 2027年度版

※本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成している。入試制度や出願手続は変更される場合があるため、実際の出願にあたっては、北海道教育委員会・札幌市教育委員会・志望校の最新資料を確認してほしい。

保護者の転勤や転居などで、北海道外の中学校に在籍したまま、北海道の高校を受験するケースがある。

この記事では、北海道の高校入試そのものではなく、道外から受験する場合に通常と何が違うのかを中心にまとめる。

北海道公立高校入試の基本的な仕組み、内申点、通学区域などについては、こちらをご覧いただきたい。

→ 北海道公立高校入試の基礎情報

札幌圏の私立高校については、一般入試・専願・推薦などをこちらでまとめている。

→ 札幌圏の私立高校入試情報

道外から道立高校を受験できる条件

保護者の転勤などで北海道へ転居する場合、受験する時点ですでに北海道へ引っ越している必要はない。

2027年度の道立高校一般入学者選抜では、保護者の住所が道外にある場合でも、2027年4月7日(水)までに北海道へ保護者の住所を移すことが確実であれば、道外から出願できる。

例えば、現在は東京都内の中学校に在籍していても、3月に北海道の高校を受験し、卒業後の4月に家族で札幌へ引っ越すことができる。

北海道の中学校へいったん転校してから受験する必要はない。

また、保護者の転居を伴わない場合でも、出願先高校長が特別の事情を認めれば、出願できる場合がある。

ただし、本人だけが北海道の親戚宅や寮に住む場合などは、通常の転勤・転居による出願条件を満たすとは限らない。

通常の家族での転居に該当しない場合は、現在の中学校を通じて志望校に出願資格を確認する。

参照資料:北海道教育委員会「2027年度一般入学者選抜実施要項」
「18 道外からの出願者の手続」

出願事情説明書と転居予定

道外から出願する場合は、通常の出願書類に加えて、出願事情説明書(別記様式20)を提出する。

出願事情説明書には、道外から出願する事情や転居予定などを記入する。

例えば、保護者の転勤が決まっていても、北海道での住居がまだ確定していないことは考えられる。

この場合、転居先の住所が通学区域にも関係するため、出願事情説明書に何を記載するかだけでなく、希望する高校へ出願できるかを確認する必要がある。

また、保護者が別々の住所に住んでいる場合、2027年度の実施要項では、願書の「保護者等」欄に、受験生が日常生活を営み、生活の本拠としている住所の保護者を入力することになっている。

例えば、父親が札幌に単身赴任し、母親と受験生が東京で生活している場合は、母親を入力する。

ただし、これは願書の記入方法であり、父親の札幌での住所を使って学区内から出願できることまで意味するものではない。

転居先が未確定の場合や保護者が別居している場合は、志望校へ出願資格、通学区域、出願事情説明書に記載する住所を具体的に確認してほしい。

参照資料:2027年度一般入学者選抜実施要項
「6 出願の手続」「18 道外からの出願者の手続」

内申・調査書はどうなる?

道外から北海道へ転居する場合、内申点の扱いについては特に注意が必要である。

北海道の個人調査書では、中1・中2・中3の9教科の評定を使用する。

中1・中2の評定をそれぞれ2倍、中3を3倍して学習点を計算するため、中3だけではなく中1・中2の評定も関係する。

計算方法や内申ランクについては、基礎情報ページで詳しく説明している。

→ 北海道公立高校入試の基礎情報

一方、道外から出願する場合は、北海道様式の個人調査書ではなく、現在在籍している都府県が定める様式の調査書で代えることも認められている。

そのため、

「今の県で内申○点だから、北海道では○ランク」

あるいは、

「中1~中3の評定を北海道式で計算したら○点なので、実際の選抜でも○点として扱われる」

と判断することはできない。

北海道教育委員会が一般向けに公開している資料では、都府県ごとの調査書を北海道の学習点へ換算する統一的な方法までは示されていない。

ただし、北海道の高校を検討する際の参考として、中1~中3の各学年の9教科評定を確認しておくことには意味がある。

現在の中学校には、北海道の高校へ出願するため、都府県様式の調査書を使用できることを伝える。調査書の評価方法について具体的に確認したい場合は、出願先高校へ問い合わせる。

参照資料:2027年度一般入学者選抜実施要項
「18 道外からの出願者の手続」

通学区域はどうなる?

北海道の道立高校では、全日制の普通科などに通学区域が設けられている。

道外から転居する場合も、原則として保護者の北海道での住所をもとに通学区域を確認する。

したがって、現在道外に住んでいるからといって、北海道の普通科高校がすべて学区外になるわけではない。

例えば、転居後の保護者の住所が札幌市内になる場合は、その住所をもとに札幌の普通科高校への出願条件を確認する。

一方、札幌市内へ転居する予定だったものの、転勤先が変更されて札幌市外に住むことになった場合は、志望校の通学区域に影響する可能性がある。

北海道では、通学区域外から普通科などへ出願する場合に人数制限が設けられることがあるため、転居予定地は志望校選びに直接関係する。

転居先の市町村をもとに、志望校が学区内か学区外かを確認する。住所が未確定の場合は、候補となる転居先を示して志望校へ相談してほしい。

→ 北海道公立高校入試の基礎情報

札幌市立高校を受験する場合

市立札幌旭丘、市立札幌新川、市立札幌清田などの札幌市立高校にも、条件を満たせば道外から出願できる。

ただし、札幌市立高校には道立高校とは異なる取扱いがある。

札幌市立高校の全日制課程の通学区域は札幌市内全域であり、札幌市外に保護者の住所がある場合は、入学定員の20%以内という取扱いがある。

道外から札幌市内へ転居する予定がある場合は、現在の住所だけで学区外扱いと決めつけず、転居予定住所をもとに確認する必要がある。

また、札幌市立高校は道立高校とは異なるWeb出願システムを使用している。

札幌市立高校を志望する場合は、道立高校の実施要項だけではなく、札幌市教育委員会の資料を確認してほしい。

札幌市教育委員会の公式ページには、2027年度の一般入学者選抜実施要項と入学者選抜の手引が掲載されている。

一方、道外からの受検者向け案内は、2026年10月時点では2026年度版が掲載されているため、年度を取り違えないよう注意してほしい。

→ 札幌市教育委員会「市立高等学校の入学者選抜」

このページの「市立高等学校一般入学者選抜実施要項」「市立高等学校入学者選抜の手引」「市立高等学校への受検を希望する生徒・保護者の皆さんへ」を参照する。

出願日程とWeb申請

2027年度の道立高校一般入学者選抜では、通常の出願期間と、道外からの出願の特例受付期限が異なる。

項目日程
Web申請システムへの入力2026年12月4日(金)~2027年1月21日(木)
通常の出願受付2027年1月18日(月)~21日(木)
道外からの出願の特例受付期限2027年2月26日(金)

転勤が1月や2月になって決まった場合でも、道外からの出願については2月26日まで受け付ける特例がある。

ただし、出願受付期限が2月26日まで延長されることと、Web申請システムの入力期限が延長されることは同じではない。

通常のWeb入力期間を過ぎて出願する場合は、願書の作成方法や提出方法について、通常とは異なる対応が必要になる可能性がある。

1月21日を過ぎてから北海道への転勤が決まった場合は、まず現在の中学校へ連絡し、出願先高校と手続を確認してもらう。

通常のWeb出願については、北海道教育委員会が公開する「出願手続(ウェブ申請・願書提出)マニュアル」を参照する。

→ 北海道教育委員会「2027年度道立高等学校入学者選抜の手引」

出願後に転居先が変わった場合

出願した後に保護者の転勤先が変更され、転居予定地が別の学区になってしまうことも考えられる。

2027年度の一般入学者選抜実施要項には、保護者の住所の移転によって、当初の出願先とは異なる学区になった場合の出願変更について、特別な規定が設けられている。

例えば、札幌市内へ転居する予定で札幌の普通科高校に出願したものの、その後、勤務先の都合で旭川市内へ転居することになった場合などが考えられる。

一定の条件を満たせば、新住所のある学区内の普通科等や、新住所から通学可能な普通科等以外の学科へ出願変更できる場合がある。

ただし、希望する高校へ自由に変更できる制度ではない。

転居先が変更になった場合は、現在の中学校を通じて、当初の出願先高校へ速やかに連絡する。

参照資料:2027年度一般入学者選抜実施要項「出願変更」に関する規定

「道外からの推薦入学者選抜」という別の制度

転勤・転居に伴う通常の道外受験とは別に、「道外からの推薦入学者選抜」という制度がある。

これは、北海道教育委員会が指定した高校・学科を対象に、道外からの進学希望者を受け入れる制度である。

例えば、保護者が北海道へ転居する予定はないものの、本人が北海道の高校で学びたいという場合には、検討する価値がある。

ただし、道外の中学生であれば、北海道の好きな高校を推薦で受験できるわけではない。

対象となる学校・学科や出願資格、必要書類は、通常の転勤・転居による道外受験とは異なる。

また、道外推薦では、他の都府県の公立高校入試との同時出願が認められていない。

→ 北海道教育委員会「道外からの推薦入学者選抜による道立高等学校への出願について」

2027年度の対象校・学科と実施要項を確認し、希望する高校が対象になっているかを調べる。

私立高校を受験する場合

私立高校については、北海道全体で統一された道外受験制度はない。

学校ごとに募集要項を確認する必要がある。

道外から受験する場合に特に注意したいのが、北海道式の学習点や内申ランクを推薦・専願・特待などの基準として使用する学校があることである。

現在の都府県で使用されている内申点だけでは、その基準を判断できない場合がある。

そのため、私立高校を検討する場合も、中1~中3の各学年の9教科評定を確認しておくとよい。

志望する私立高校の募集要項を確認し、道外の調査書をどのように扱うか、推薦・専願・特待の基準をどう判定するかを学校に確認してほしい。

→ 札幌圏の私立高校入試情報

まず何をすればよい?

道外から北海道の高校を受験することになった場合、最初にすべきことは、北海道での転居予定地と志望校を確認し、現在の中学校へ北海道の高校を受験する予定であることを伝えることである。

そのうえで、道立高校を志望する場合は北海道教育委員会の2027年度一般入学者選抜実施要項、札幌市立高校を志望する場合は札幌市教育委員会の2027年度実施要項を確認する。

転居先が未確定の場合や、保護者と本人が別居する場合などは、出願資格や通学区域について、現在の中学校を通じて志望校に確認してほしい。

道外の中学校にとって北海道への出願は毎年扱う手続とは限らないため、志望校が決まった段階で早めに相談しておくことが重要である。

参考資料

札幌市教育委員会「市立高等学校の入学者選抜」

北海道教育委員会「2027年度道立高等学校入学者選抜の手引」

北海道教育委員会「2027年度一般入学者選抜実施要項」

北海道教育委員会「道外からの推薦入学者選抜」

進学教室FiveSchools

2018年に札幌に設立され、小学5年から高校3年まで5教科指導を行う総合進学塾。教科別「クラス授業」、通い放題「FIVE学習会」、1on1「個別指導」を指導の3本柱に常に高い実績を生み出し続ける。北海道の塾ながら、Webを通じて本州、九州、四国、時に海外まで広く塾生を抱えることも特徴。

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