NANAIRO DAYS

FiveSchoolsオフィシャルブログ

【入試DATA】道外から北海道の高校を受験するには

保護者の転勤や転居などで、北海道外の中学校に在籍したまま、北海道の高校を受験するケースがあります。

この記事では、北海道の高校入試そのものではなく、道外から受験する場合に通常と何が違うのかを中心にまとめます。

北海道公立高校入試の基本的な仕組み、内申点、通学区域、学校裁量などについては、先にこちらをご覧ください。

北海道公立高校入試の基礎情報

札幌圏の私立高校については、一般入試・専願・推薦などをこちらでまとめています。

札幌圏の私立高校入試情報

利用にあたっての注意点

道外から北海道の高校を受験するケースは、道内からの一般的な受験に比べると多くありません。

制度は用意されていますが、家庭の転居状況、現在の中学校、志望校などによっては、公開されている資料だけでは扱いを判断できない場合があります。

この記事では、2026年度(令和8年度)の北海道教育委員会・札幌市教育委員会などの公式資料から確認できた内容を中心に整理しています。

一方で、

・道外の調査書を実際の選抜でどう評価するか
・保護者と本人が別々に居住する場合
・転居先がまだ確定していない場合
・現在住んでいる都府県の公立高校にも出願する場合

など、公開資料だけでは判断できない事項もあります。

そのようなケースについては、無理に結論を出さず、「個別確認が必要」としています。

実際の出願にあたっては、必ずその年度の北海道教育委員会・札幌市教育委員会・志望校の募集要項等を確認してください。

この記事は、道外受験の全体像を把握し、「何が分かっていて、何を個別に確認する必要があるのか」を整理するための資料としてご利用ください。

道外から道立高校を受験する場合

保護者の転勤などで北海道へ転居する場合、受験する時点ですでに北海道へ引っ越している必要はありません。

2026年度入試では、保護者の住所が道外にある場合でも、4月7日までに北海道へ住所を移すことが確実であれば、道外から道立高校へ出願できます。

つまり、

現在は道外の中学校に在籍

北海道の高校を受験

中学校卒業後に北海道へ転居

という形でも受験できます。

北海道の中学校へいったん転校してから受験する必要はありません。

道外から出願する場合は、通常の出願書類に加えて「出願事情説明書」を提出します。

出願事情説明書には、現在の住所、北海道での転居予定住所、転居予定日、道外から出願する事情などを記入します。

また、4月7日までに保護者が北海道へ住所を移すことが確実であると分かる書類がある場合は、それも添付します。

ただし、すべてのケースについて「この書類が必須」と一律に決められているわけではありません。

転居先がまだ決まっていない場合など、通常の転居ケースから外れる場合は、出願先高校へ確認してください。

北海道教育委員会「道外から北海道の公立高等学校を受検する皆さんへ」

内申・調査書

道外から北海道へ転居する場合、内申については特に注意が必要です。

北海道の個人調査書では、中1・中2・中3の9教科の評定を使用します。

中1・中2の評定をそれぞれ2倍、中3を3倍して学習点を計算するため、中3だけではなく中1・中2の評定も関係します。

計算方法や内申ランクについては、基礎情報ページで詳しく説明しています。

北海道公立高校入試の基礎情報

一方、道外から出願する場合は、北海道様式の個人調査書ではなく、現在在籍している都府県が定める様式の調査書で代えることも認められています。

そのため、

「道外の受験生についても、中1~中3の評定が北海道式にそのまま計算されて選抜に使われる」

とまでは言えません。

北海道教育委員会が一般向けに公開している資料では、都府県ごとの調査書を北海道の学習点へ換算する統一的な方法までは示されていません。

したがって、

「今の県で内申○点だから、北海道では○ランク」

あるいは、

「中1~中3の評定を北海道式で計算したら○点なので、実際の選抜でも○点として扱われる」

と判断することはできません。

ただし、北海道の高校を検討する際の参考として、中1~中3の各学年の評定を確認しておくことには意味があります。

実際の調査書の扱いまで確認したい場合は、出願先高校へ問い合わせてください。

通学区域

北海道の道立高校では、全日制の普通教育を主とする学科に通学区域があります。

道外から転居する場合も、通学区域の基準になるのは原則として保護者の北海道での住所です。

したがって、

「現在は道外に住んでいるので、札幌の普通科高校はすべて学区外」

ということにはなりません。

たとえば、転居後の保護者の住所が札幌市内になるのであれば、その住所をもとに通学区域を確認します。

北海道では、学区外から普通科などを受験する場合に人数制限が設けられることがあります。

具体的な通学区域や学区外就学の仕組みについては、基礎情報ページをご覧ください。

北海道公立高校入試の基礎情報

なお、

・保護者と本人が別々に生活する
・保護者だけ先に北海道へ転居する
・本人が親戚宅などに住む
・北海道での住所がまだ決まっていない

といった場合は、一般的な家族での転居と同じとは限りません。

この場合は個別確認が必要です。

札幌市立高校

市立札幌旭丘、市立札幌藻岩、市立札幌新川、市立札幌清田などの札幌市立高校にも、道外から出願できます。

2026年度は、原則として4月7日までに保護者と本人が札幌市内に確実に居住できることが条件です。

札幌市立についても「出願事情説明書」が必要で、現在在籍している都府県の様式による個人調査書を使用できます。

また、道外からの出願は、通常の道内受験とは受付期間やWeb出願の扱いが一部異なります。

市立高校を志望する場合は、道立高校の案内だけではなく、札幌市教育委員会の資料も確認してください。

札幌市教育委員会「市立高等学校入学者選抜」

出願手続

北海道では出願手続の一部がWeb化されていますが、受験生・保護者がWeb上で入力すればすべて終了する制度ではありません。

個人調査書など、中学校が作成・提出する書類があります。

また、道外からの出願では「出願事情説明書」も必要です。

北海道を受験することが決まったら、現在の中学校には早めに伝えておいた方がよいでしょう。

道外の中学校にとって、北海道への出願は毎年扱っている手続とは限りません。

なお、2026年度の通常の転勤・転居に伴う道外からの道立高校への出願は、2月27日まで受け付ける規定があります。

転勤が1月や2月に決まった場合でも出願できる可能性があります。

「通常の出願期間を過ぎたから、もう無理」と自己判断せず、現在の中学校と出願先高校へ確認してください。

北海道教育委員会「令和8年度 道立高等学校入学者選抜関係資料」

「道外からの推薦入学者選抜」

転勤・転居に伴う道外受験とは別に、「道外からの推薦入学者選抜」という制度があります。

名称だけを見ると、道外の中学生なら北海道の高校を推薦で受験できる制度のようにも見えますが、そうではありません。

北海道教育委員会が指定した高校・学科だけが対象です。

通常の転勤・転居による道外受験とも手続が異なります。

対象校・学科は年度によって変わるため、この制度を利用する場合は北海道教育委員会の最新資料を確認してください。

北海道教育委員会「道外からの推薦入学者選抜による道立高等学校への出願について」

私立高校

私立高校については、北海道全体で統一された道外受験制度はありません。

学校ごとに募集要項を確認する必要があります。

道外から受験する場合に特に注意したいのが、北海道式の学習点や内申ランクを推薦・専願・特待などの基準として使う学校があることです。

現在の都府県で使われている「内申点」だけでは、その基準を判断できない場合があります。

そのため、私立を受験する場合も、中1~中3の各学年の9教科評定を確認できるようにしておくとよいでしょう。

また、調査書の様式や、保護者と別居する場合の条件なども学校によって異なります。

札幌圏の私立高校については、こちらでまとめています。

札幌圏の私立高校入試情報

道外から受験する場合に起こりやすい誤解

「受験前に北海道へ引っ越し、北海道の中学校へ転校しておく必要がある」

その必要はありません。

条件を満たせば、現在の道外の中学校に在籍したまま北海道の高校へ出願・受験し、中学校卒業後に北海道へ転居できます。

「中3の内申だけ分かればよい」

北海道の個人調査書では、中1から中3までの評定を使用します。

道外から北海道への受験が決まったら、中1・中2を含めた9教科評定を確認しておくとよいでしょう。

「今いる県の内申点を北海道式に換算すれば、それがそのまま入試で使われる」

そこまでは確認できません。

道外からの出願では、現在の都府県の調査書を使用できるため、北海道式に試算した学習点がそのまま正式な選抜資料の数字になるとは限りません。

「道外に住んでいるので、北海道では全部学区外になる」

そうではありません。

通常の転居の場合は、北海道での保護者の住所をもとに通学区域を確認します。

「Web出願なので、中学校を通さずに出願できる」

できません。

調査書など、中学校が関係する書類があります。

「道外推薦を使えば、北海道の好きな高校を推薦で受験できる」

できません。

道外からの推薦入学者選抜は、北海道教育委員会が指定した高校・学科だけが対象です。

「私立なら北海道独自の内申制度は関係ない」

学校によります。

北海道式の学習点・内申ランクを、入試や特待の基準に使用する私立高校があります。

Q&A

Q.北海道での転居先がまだ決まっていません。受験校を決めても大丈夫ですか?

全日制の普通教育を主とする学科では、保護者の住所が通学区域に関係します。

転居先によって出願条件が変わる可能性があるため、住所が確定していない段階では自己判断せず、志望校へ確認してください。

Q.保護者の一人だけ先に北海道へ転勤し、本人は現在の住所に残って受験します。

一般要項には、保護者間で住所が異なる場合の扱いも定められていますが、個々の家庭状況まで一律に判断できるものではありません。

出願先へ確認してください。

Q.本人だけ北海道の親戚宅や寮に住むことはできますか?

通常の家族での転居とは条件が異なります。

道外からの推薦入学者選抜や私立高校という選択肢もありますが、出願資格や入学後の居住条件は学校ごとに確認する必要があります。

Q.今住んでいる都府県の公立高校と、北海道の公立高校の両方に出願できますか?

北海道側の制度だけでは判断できません。

現在住んでいる都府県側の入試制度も関係する可能性があるため、現在の中学校を通して確認してください。

Q.転勤が1月や2月に決まりました。間に合いますか?

2026年度の道立高校では、通常の転勤・転居に伴う道外からの出願を2月27日まで受け付ける規定があります。

ただし、実際に出願できるかどうかは、転居の状況や必要書類の準備状況などにもよります。

決定した段階ですぐに現在の中学校と志望校へ確認してください。

Q.出願後に転居先が変わった場合はどうなりますか?

転居先の変更によって、通学区域や出願資格に影響する可能性があります。

この場合は、出願先へ連絡してください。

Q.海外の学校やインターナショナルスクールからも同じ制度ですか?

同じとは限りません。

北海道教育委員会は、海外からの受検について別の案内を設けています。

海外在住や、日本の一般的な中学校とは異なる成績制度の学校に在籍している場合は、個別に確認してください。

出願を考え始めた段階で確認すること

道外から北海道の高校を受験することになったら、まず、

  1. 北海道での保護者の居住予定地
  2. 志望校
  3. 中1~中3の9教科評定
  4. 現在の中学校への連絡
  5. 志望校が求める調査書・出願書類

を確認しておくと、その後の手続を進めやすくなります。

特に3については、道外公立受験で必ず北海道式の学習点がそのまま使われるという意味ではありません。

北海道式の内申の目安を把握したり、北海道式の学習点・内申ランクを基準に使う私立高校を検討したりする際に必要になるため、確認しておくものです。

通常の家族での転居から外れる事情がある場合は、出願直前まで待たず、早めに出願先へ確認してください。

参考資料

北海道教育委員会「令和8年度 道立高等学校入学者選抜関係資料」

北海道教育委員会「道外から北海道の公立高等学校を受検する皆さんへ」

北海道教育委員会「道外からの推薦入学者選抜による道立高等学校への出願について」

札幌市教育委員会「市立高等学校入学者選抜」

北海道公立高校入試の基礎情報

札幌圏の私立高校入試情報

進学教室FiveSchools

2018年に札幌に設立され、小学5年から高校3年まで5教科指導を行う総合進学塾。教科別「クラス授業」、通い放題「FIVE学習会」、1on1「個別指導」を指導の3本柱に常に高い実績を生み出し続ける。北海道の塾ながら、Webを通じて本州、九州、四国、時に海外まで広く塾生を抱えることも特徴。

トップへ戻る

CONTACT

お問い合わせの前に、必ず以下の「入会案内」をお読みください

お問い合わせ

24時間以内に、メールにてお返事を差し上げます

  • 見学や体験授業などに関して、お気軽にお問い合わせください
  • お電話・ご訪問での問い合わせはお受けしておりません