NANAIRO DAYS
2026.08.12
問1
どれも素直な問題ではありますが、No.2の fifteen minutes before the class starts の before の意味を知らないか、処理方法を間違うとエにするケースはありそう。
接続詞の構造をつかめるかどうかは中学英語における最重要ポイントだと思います。
問2
No.1は「新学期」という情報がないと、「同じクラスだったら言わなくてもわかってるだろ」と判断してアを消してしまうかも。
No.2は、wellだけに引っ張られてアにしていないかどうか。
問3
clean the snow=雪かき、という話がわかれば大丈夫でしょう。
問4
①はスペル書けるなら容易。
②は、リスニングではneedなのをhaveに変換してあるのがちょっと意地悪い問題。
③はベリーハードレベル。これはできた方がすごい。
ちょっと問4の③の難易度だけが頭5個ぐらい飛び抜けて高いです。
あとは普通。
基礎知識のみで構成されていますが、Howの疑問文、have been to、動詞rideの現在分詞など、地味に引っ掛かりそうなものが多く、案外キチっと満点取れる人はそこまで多くないと思う。
問3の(1)、How doじゃなくてHow didと書いたらダメなのか、という問題。
「(今日は)どうやって来たの?=過去形」で男が質問して、「(いつも)自転車で来てるのよ=現在形」と女が答える。
これでも普通に会話は成り立つので、別にいいのではないか、という気もしますが、まぁ認められないでしょうねきっと。
「大問3のABC」として括られていますが、中2までであれば普通に「大問3」「大問4」「大問5」です。
「英作文=大問6」ということで、北海道公立高入試の英語は「6つの大問から構成されている」イメージで考えたほうがいいと思います。
(そもそも、なんで「大問3A、3B、3C」なんていう変な括り方にしたのだろうか??)
問2がわりと難易度高いと思います。
まず今回は自由に内容を決めていいわけではなく、「何も持ってこなくていい」という意味にしないと採点対象にならない。
「何も持ってこなくていい」という内容を表現するにはdon’t have / need to Vを知っている必要があるし、しかもnot – anyも使えないといけない。
あと、当塾生の答えで、you should look at the flyer(チラシに書いてあるだろ、ちゃんと見ろバカ)と書いた方がいらっしゃいました。一瞬意味分からずバツをつけるところでした。
承認欲求の塊と化す現代SNSに一石を投じる文章。
not – many「それほど多くない」
not the most「最も重要というわけではない
のような、否定を使った一ひねりある表現が多いため、意味を取り違えた人が多かったのでは。
大意をスピーディに取る能力があれば大問3Bはかなりの短時間でクリアできるはずで、それができれば時間的には相当有利になります。
いま、当塾の5教科入試演習でまさに取り組んでいるテーマです。
問4
代名詞をmyのままにしてしまった人が多いでしょう。
ルールを墨守するのではなく、疑い、よりよいルールを目指していくべきなのだ、という話。
大問3Bに続いて、現在の日本人に刺さる内容です。
これもmay not always be right「いつも正しいわけではない」のような否定表現が理解できるかどうかがひとつのカギになります。
問4(1)がかなり凶悪な難易度。ほとんどの生徒がandにすることでしょう。
そして、andでは本当にダメなのかという問題もあります。
beforeが正解だと言われると「なるほど」と納得はしますよね。
「漫然とルールに従う前に、一度その意味を考えたほうがいい」
という意味になるので、まさにピッタリハマる。
ただ、andにすると「一度ルールを再考して、それからルールに従うのがよい」という意味になりますから、これはこれで間違っていない気もしてきます。
もちろんandにすると「ルールに従う」ことが最初から前提となっているので「意味のないルールには従わない」という立場、「罰則を覚悟でルールを破る」という立場、「ルールを改正するよう要求する」立場などを含まないことになってしまう。だとするとbeforeのほうがより適切なのはわかる。
ただ、これ中学校での会話で、しかも先生と生徒との会話ですからね。
先生が「非合理的な校則には従わなくていい」「校則の改正を要求する運動を起こそう」という話を持ちかけることは常識的に考えにくいので、最終的には非合理的なルールであろうと従うしかない、という前提は共有された会話に見えるのですよね。
だとすると、andでも別にいいんじゃないか、という気もしてくるが、うーむ……
少なくとも、わたしが生徒でandと書いたとして、beforeじゃないと✕、andは認めない、と言われると釈然としない気持ちは残るかな、と。
まぁbeforeのほうがいいんですけどね、でもなかなかbeforeは思いつかないと思いますよ。
という、なかなか悩ましい出題でした。
ちょっと物議を醸しそうな問題が出ると、このぐらいのことは瞬時に考えるのがわたしの良いところでもあり、良くないところでもある気がします。
テーマも定番のもので、素直で書きやすいレベルの英作文かと思います。
ただ、今回は「ネットショッピングする派」の立場で固定されているので、自由度は低い。
何度も掲載している情報ですが、初めてこのレビューを見る方もいるでしょうからもう一度掲載します。英作文で点を取るための基本的な考え方です。
高校受験英作文の基本スタンスは「かっこいい英語を書いても点数は増えないが、ミスをすると点数は減る」です。
できるだけ簡単に、絶対ミスがないように安全な文法と単語を使って書く。
できるだけ教科書やテキスト本文の表現を利用して書く。
嘘をついてもかまわないので、「言いたいこと」ではなく「自分の英語力で書けること」を書く。
ただ、このような姿勢で普段から練習していると根本的な英語力が伸びないので、練習のときは「チャレンジモード」で言いたいことをできるだけフルに(間違えてもいいので)表現するチャレンジも当塾では推奨しています。
「安全モード」と「チャレンジモード」を使い分けて、本番では「安全モード」でいくのがいいでしょう。
全体を通して、ところどころ凶悪な難易度のものはありますが、それ以外は穏当な難易度、内容の問題が多く、標準的なレベルの範囲に収まるかな、と思います。
村上翔平
進学教室FiveSchools代表。函館生まれ、札幌育ち、北海道大学文学部卒。18歳より進学会(北大学力増進会)にて講師を務め、卒業後ENEOS(株)を経て、2011年より現在まで代々木ゼミナール講師。2012年から2016年まで赤門会日本語学校にて日本語教師としても活動。2018年札幌に「進学教室FiveSchools」を設立し、現在も日々教室で指導にあたる。著書「やさしい中学国語」「18歳までに知っておきたい言葉1750」など多数。
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