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2025.09.23
新谷です。
前回の続きになります。
普段の美術鑑賞であれば、ただ好きな作品を見ればいいだけの話ですが、学校の授業で指定された作品の感想を求められた場合、どうしても言葉をひり出す必要になりますし、その作品が自分の好みに合うとは限りません。
その場合は、まずは簡単な言葉でもいいので、見て思ったことを書いてみましょう。
読書感想文などでもそうですが、感想が苦手な人はいきなり文章で作品の感想を書くのは難しいと思います。
なので、例えば「きれい」と思ったなら、その後「どこがきれいだと思うのか」「どうしてきれいだと思うのか」を考えて少しずつ掘り下げながら文章にしていってみてください。
また、感想は必ず肯定的である必要はありません。
「好き」も大切ですが、「嫌い」という感情も同じくらい大切なものです。
もちろん攻撃的な言葉で罵ったり、作者本人やその作品を「好き」と言っている人がいる前でわざわざ「嫌いだ」と言うのは駄目ですが、レポートとして提出するのであれば、「この作品が苦手」と書いた上で、「どういう所が苦手か、なぜ苦手なのか」をきちんと掘り下げていくことができれば感想として十分に成り立ちますので、「どうしても好きになれないな」と思う作品であればそういう視点で書いてみてください。
(苦手な中でも「ここは好き」という点も上げるとよりいいかもしれませんね)
絵を見た感想がどうしても思いつかない場合はいっそのことその作品と作者について調べてみるのも手です。
世の中にある芸術と呼ばれる作品はその作者の人生の中で作られたものです。
作者がどんな人物なのか、どんな時代でどんな人生を生きたのか、その作品は何故作られたのかを知ると感想を書く材料が増えて書きやすくなるかと思います。
パブロ・ピカソ「ゲルニカ」
クロード・モネ「散歩、日傘をさす女」
例えば、↑の作品を教科書などで見たことはありませんか?
学校で紹介するような作品には興味深いエピソードがあったりするので、是非一度自分で調べてみてはいかがでしょうか。
今回はこんな感じで終わろうかと思います。
美術の鑑賞を積極的に行い、何を表現しているのか、そのためにどんな道具・技法を使っているのか、自分はそれをどう感じるのかなどを考えながら「見る力」を高めることができれば、必ず作る作品もそれだけ良い物になります。
是非様々な作品を見てみてください。
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