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新谷奈菜

美術、内申点アップへの道 デッサン編③

2025.09.05

新谷奈菜

昨日の続きです。

全体的に描きこみが進んだら、より良い絵として完成できるように仕上げをしていきます。

仕上げ

何も考えずひたすらハッチングをして終わりだと、見る人から「あれ?ここ途中じゃない?」「なんか絵がぼやけて見える」と言われてしまうことも。
「おっ良い絵だな」と思ってもらえるよう、きりっと仕上げるポイントを挙げていければと思います。

①遠近感を出すには「手前」に力を入れる

ある一点に視界のピントを合わせると、そこだけはっきり見えてあとはぼやけて見えるかと思います。
デッサンの場合は真ん中手前に置かれるモチーフにピントを合わせて細かく描き込み、奥は指で擦って少しぼかすようにすると遠近感が生まれ奥行きのある絵になります。

➁白にビビるな

「最初は薄く描け」と言うと、本当に「白いモチーフに一切ハッチングしない」人が出てきてしまいます。
過去ではひどいときは輪郭だけ描いて提出しようとしてきた人もいます。

それの何がいけないのでしょうか?
白いマグカップの画像を背景含めモノクロ加工してみました↓

「白い」マグカップと私たちが認識しているものでも、縁の部分のように光が強く当たっているところ以外は実はほぼ「グレー」なのです。

「白って200色あんねん」ではないですが、白い物体の全面が画用紙の地のような真っ白になることはまずありません。

しっかり描きこんだ上で、他のモチーフと比べて白く見えればいいのです。
どうしても白っぽくならなかったら、むしろ描き込みが甘いのは黒っぽいモチーフの方。
色を濃くして白と黒の差を出していってください。

こんな感じでしょうか?

もっと細かく気にするべきところもあるのですが、今回上げた点を意識するだけでも上達の近道になると思います。

今回のコツのメリット、技術面の上達はもちろんなのですが、これらに気を付けてもらうと先生からは
「絵をどのように完成させるか思考し、そのためにはどうすればいいか判断のできる人」

「美術に積極的に取り組む態度を見せる人」
に見えるんですよね。

美術はほとんどの学校で定期テストがない分、作品と普段の授業態度で成績を評価します。
そして前回もお話しましたが、絵のクオリティーと上達しようという姿勢は結構ニアリーイコールです。
先生に「絵が上手くなろうと努力している」という良い授業態度をちゃんと見せつつ、実際に絵も上手くなりましょう。というお話でした。

特に各工程の①なんかはデッサン以外の美術でも使えるはずなので是非やってみてください。


ではでは。

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