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テストレビュー

2024年8月 中3道コン英語レビュー

大問1(リスニング)

問1
どれもかなり容易なレベル。
No.2はどういう状況なんだ……。

問2
これも中3とは思えない易しさですが、まぁ1回読みなら本来こんなものなのかも。

問3
問1-2よりはだいぶ難易度上がりますが、これで普通レベルぐらいでは。
No.2、留学生なんだからアなわけがない。
No.3も、No.1の答えがわかった段階でほぼ見え見えですよね。

問4
No.2がなかなか難しいのでは。

全体的にはおおむね易しめと言っていいレベルかと思います。ただ、問4があるので満点はあまり多くないと思う。

大問2(小問集合)

かなり容易なレベルで、上位層はまったく差がつかないです。
(FiveSchools生は「全員満点」です)
国語の厳しさと比べて、英語の難易度はここまでのところ激しく低い。
中1生が解いても、ここまでなら満点近く取る人かなり出るはず。

大問3A(資料)

これはいつもどおりぐらいの難易度でしょうか。
だいたい3Aは毎回難しくないので、今回も問題文の内容をチェックしてスキャニングすれば容易にすべて答えられるはずです。
これもFiveSchools生は全員満点。
まぁうちの生徒が優秀なのもあるでしょうけど、それにしても。

大問3B(読解、スピーチ)

給食、1行目ではitで、2行目ではtheyで受けられているのはなぜなのか。
意図的にそういう言い方してるんですかね?
途中で地産地消の話が出てくるのが少し展開としては意外性ありますが、これも内容としては単純で、文法構造としても入試レベルとしては並みかそれ以下のシンプルなものばかりです。

問1
正解となる選択肢のエ、「in Canada」がどこを修飾しているかによって意味が変わります。
Alice will speak about kyusyoku at school in Canada.
これは「will speak」を修飾しているんですね。「カナダに戻ったら」日本の給食のことをみんなに話したい、という意味で。

ただ、「school」を修飾していると考えた人もいるのでは。
すると、「カナダの学校での給食」となってしまって「カナダに給食はないから✕」という考えになってしまうわけです。

問2
ウで引っ掛かりそうです。
まぁカナダの昼食にもいいところはあるので、間違っているとまでは言えませんが、スピーチの趣旨ではどう考えてもない。
「don’t just」で「ただ~だけではない」という訳を導けたかどうかですね。

問3
質問の英語じたいが意味取りにくい。
「アリスが、サキの話をどう思っているのか」
thinkの過去形thoughtも書けないといけないし、接続詞thatも使う必要があるし(SVOC文でも書けますけどそっちのほうが難しそう)、これはここまででの最大の難問ですね。正答率かなり低いと思う。

本文は難しくないですが、問題が難しいですね。
これまで大問の中ではもっともハードです。

大問3C(読解、対話文)

レベルとしては標準的かと思いますが、猛暑が長文のテーマになってくる世の中に……
問4のタイプは毎回難しいことが多いですが、今回はわりと思いつきやすいレベルなのでは。

大問4(作文)

作文については、毎回言っていることを再度言うのみです。
これと言って特徴はなく、点の取り方を理解している生徒は取れるし、そうでない生徒は取れない。
今回、全体的にイージーレベルの中3英語なので、ここで大きく差がつくと思います。

英作文は「減点法」なので、間違えればそれだけ点数が削られるシステムです。
中1レベルの簡単な英語でちゃんと点数をくれますので、難しい単語や自信のない表現は避けて、安全に安全にやっていきましょう。

ただ、そういう安全なものばかり書いていると英語力じたいがつかないので、練習のときは背伸びして習ったばかりの表現や文法にも積極的にトライすることが大事。
授業でもいつも言っていますが「チャレンジバージョン」と「安全バージョン」2つのタイプの作文をふだんから書いていけばいいのです。

あと、そろそろ英作文の採点基準見直したほうがいいと思っています。
これだけの長さのものを、他の短文で答える問題と同様に「1文法ミスでマイナス2点」でカウントしているとあっという間に0になってしまうので、適切の英語力、作文力の評価にならない。

だいたいの試験(公立高校入試含む)のライティングは「意味が通るかどうか」という評価軸と、「文法的に正確かどうか」の評価軸を分けて評価するはずなんですよ。

(「内容的に充実しているかどうか」という評価軸もあっていいとは思うんですが、実務的に道コンの今のシステムでは絶対運用できないはずなので、そこは無理に入れなくていいと思います)

道コンも、そろそろ「ライティングをどう評価するのが適切か」をもう一度考える時期に来ているように思います。

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