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2025.08.08
スタッフの斎藤です。
前回の記事の内容を踏まえて、今回は勉強計画を立てるときや、実際に勉強するときに意識したいことについて書いていきます。
勉強するときも勉強計画を立てるときも、真っ先に考えるべきは「何時間勉強するか」ではなく「何を身につけたいか」です。
「①何を身に着けたいのか」を定めたら、そのために「②どんな教材を用いてどのように勉強するのか」を考えます。
その次に、「③それを実行するためにはどれくらいの時間がかかりそうか」を概算します。
各教科についてこれが定まって初めて、「④では〇時間勉強しよう」となるのです。
具体例を挙げましょう。
例えば中学生が1週間の勉強計画を立てている場合。
ちょうど学校で二次関数を習い終えたころだとします。
「①何を身に着けたいのか」
→二次関数の面積が絡む問題が苦手なので、その系統の問題を安定して解けるようになりたい。
「②どのような教材を用いてどのように勉強するのか」
→まずは学校ワークの面積が絡む問題をピックアップし、一通り解いてみる。
間違えたポイントに共通項がないか考え、自分がどこで躓きやすいのか、何がわかっていないのかを明らかにする。
明らかになったポイントを教科書やノート、参考書で確認する。
次に、レベルが1段階上の問題集を使って同じように問題演習を行う。
「③これを実行するためにはどれくらいの時間がかかりそうか」
→学校ワークをやるのに1時間半、振り返りと復習に1時間、問題集に3時間かかりそうだ。
だから、合計5時間半かかる想定にしよう。
「④何時間勉強しようか」
→数学は3日間(2時間半、1時間半、1時間半)に分けてやることにしよう。
国語に1時間、数学に1時間半、理科に2時間、社会に1時間、英語に1時間半かかるので、土曜日は7時間勉強する予定にしよう。
このような具合です。
勉強し終わったら、「今日は〇時間勉強した!」ではなく、「今日はこんなことを勉強した(身に着けた)!」のような感じで、得られた成果に着目して振り返りを行うといいと思います。
このように計画を立てて、そんなに順調に勉強が進むか?
と言われれば、そんなに単純な話ではないと思います。
特に、最初のうちは思った以上に一つのことに時間がかかるものですよね。
想定した以上の時間がかかって、やりたいことがその日のうちに終わらなかった……なんてことも多いのではないでしょうか。
そのようなときのために、よく言われる「予備日」が必要なのだと思います。
予備日にやりきれなかったもの、追加でやりたくなったものをやることができれば、計画倒れしづらくなったり、計画倒れでも最小限に抑えたりすることができると思います。
ちなみに私は、計画は基本的に倒れるものだと思っています。
正直に言います、私は計画上手ではないのです。
きっちりかっちり計画を立てたいタイプなのですが、だいたいうまくいきません。
理想(これくらいやりたい、もしくはこれくらいできるはずだ)と現実(実際に自分が勉強できる量)のギャップが大きいからです。
「私、そんなに能力高くないんだから!現実を見よ、現実を!」
と、必ず反省会です(笑)。
このギャップに早く気づき、計画づくりに生かしてギャップを小さくしていくこと、または予備日をしっかり設けてギャップを埋められるだけの余裕を持つことができれば、徐々に計画倒れしづらくなります。
そもそも計画倒れしない方ならいいのですが、計画倒れしやすい方は、そもそも計画は倒れるものだと思って、余裕をもったスケジューリングを心掛けることがおすすめです。
計画上手ではなくても、中学生のころは何とかなりました。
定期テスト前にはバタバタしながらも、やりたい準備は大方やりきってからテストに臨むことができていました。
これは、中学生の試験範囲で要求される内容量が少なく、時間もたくさんあったからです。
高校生になると、そううまくはいきません。
量は多く難易度も高いため、テスト前に勉強すれば何とかなるというほど甘くないのです。
だからこそ、普段から計画的に勉強を進めていく必要があります。
私は高校生のときに、失敗を繰り返しながらも少しずつ計画の立て方を学んでいきました。
今は何とかなっているという皆さんも、これから忙しくなってきたときのために、計画上手を目指してみませんか?
私もまだまだ計画上手ではないと思っていますが、数々の失敗談をもとに相談に乗ることはできますので、勉強計画に困っている塾生の方はぜひお声がけいただければと思います。
では次回、やっと「勉強の質」の話に入っていきます。
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