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テストレビュー

2026年1月 中1道コン国語レビュー

大問1(漢字)

「履歴」「添付」って、ネットに慣れている生徒が有利そうな言葉がのっけから2連発なのがちょっと面白かったです。

「群」「照」「飼」など、難しいかと言われたら別に難しくはないけど、書けと急に言われると地味に書きにくそうな、微妙なラインを突いてくる良い塩梅のチョイスだと感じます。

大問2(資料)

内容はまったく問題ない(平均貸出冊数がいくら何でも急減しすぎな気はしますが)と思います。

ただ、毎度言っている気もしますが、全体的に(大問2に限らず)ちょっと中1にしてはボリューム過多な気はします。
最終的にスピードを求められるのは仕方ないと思うのですが、せめて中1段階は少し時間に余裕を持たせてあげてほしい。

大問3(小説)

出典:重松清「ヨコヅナ大ちゃん」
1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架」で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。

超・定番著者のひとり重松清。
道コンだとそんなに過去見ない気もするのですが、中2国語同様、リード文を読むだけで続きが読みたくなってしまいますね。いい設定です。

問5
記述問題は、本文以上に「質問文」の読み取りが重要、ということを早い時期に認識したほうが得点力は上がります。
(一方、問題を解くことよりも本文の通読をしっかり行うほうが中1には重要だとも思うのですが)

亜矢ちゃんのキャラがわかりやすく、本文全体を読みやすくしている感じがします。
この小説全体を読むとどうなるのでしょうか。
結構悪い女のような気もしなくはないですが……

大問4(評論)

出典:中村明「日本語 語感の辞典」
1935年山形県鶴岡市生れ.国立国語研究所室長・成蹊大学教授を経て早稲田大学名誉教授・山梨英和大学教授。主著『日本語レトリックの体系』『日本語の文体』『笑いのセンス』『文の彩り』(岩波書店)、『作家の文体』『名文』『笑いの日本語事典』(筑摩書房)。『三省堂類語新辞典』編集主幹。高校国語教科書(明治書院)統括委員。

問1~問3までは文章も読みやすく問題も素直で、中1に適したちょうどいいレベルの問題だと思います。

問4も別におかしくはないのですが、「具体例を用いない」という指示をわざわざ入れる意味が何なのだろう、とちょっと不思議に思います。
特に指示がない限り具体例だけで説明してもマルにならないのは国語世界の基本ルールと言ってもいいでしょうし、この指示があるとかえって「普段は具体例で説明してOK」と誤認させかねないような気もする。

あと、別に具体例を含めて説明したとしても、ちゃんと内容が説明できていればそれはそれで本来OKなわけです。
(具体例を使って内容的にも過不足無いように書くと確実に字数オーバーするので、通常は無理ですが)
今回の採点基準でも、具体例を用いた場合は「-2」という減点処理はされるけれど、✕にはならないような設定になっています。
であれば、この指示があってもなくても基本何も変わらないわけで、ますますこの指示の必要性がよくわからなくなる。別に悪い問題ではないのですが、不思議だな、と思った次第です。

大問5(古文)

出典:「沙石集」
鎌倉時代の僧無住が、多方面に及ぶ好奇心と無類の博識により集めた仏教説話集。中世の庶民生活、修行僧の実態、地方の珍しい話が巧みな語り口で描かれている。『徒然草』、連歌、狂言、落語などに多大な影響を与えた。(小学館公式サイトより)

中1生は初めての古文ですが、そもそも大問4までで時間使い果たしてほとんど取り組めなかった、という人も多いのではないでしょうか。

中1生が最初に読む古文としては、内容としてもあまり良くないチョイスだと思います。
もっとヒネリのない普通の文章、定番のストーリー展開でいいんですよ。中1なんだから。
医術の心得のないうさんくさい僧を出しておいて、なぜか病気が治る、なぜか馬が見つかるという謎展開をどう中1は咀嚼すればいいのか。

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