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テストレビュー

2025年 学力テストA英語レビュー

大問1(リスニング)

学テはリスニング音源がないためレビューありません。

大問2(文法)

「孫がおじいちゃんに腕時計をあげる」という状況がちょっとイメージしにくい(普通逆では)ですが、問題としては標準的なものかと思います。

ただ、なぜNo.3で全部選択肢を最上級にしてしまったのでしょう。
ここは比較級とか原級を絡めて、比較の理解を問う問題にするのが合理的だと思うんですよね。
それこそ、これを全部最上級にしてしまったら「large」の意味と、琵琶湖が日本最大の湖だという社会科的知識を問うだけの問題になってしまう。

大問3(短文読解)

問1と2が両方とも受動態関係の問題で、ここをダブらす必要あるのか? という疑問はありますが、こういう受動態の使い方は苦手な生徒多いし、これはこれでアリかな、という気もします。

問3
バスケが「from ~ to ~」を使っていて、バレーが「~ and ~」を使っているところが芸が細かくていいですね。さらに、ちゃんとThursdayのスペルが書けないと点数にならない。
かなり性格が悪い出題ですが、わたし的にはこれは好きな問題です。

大問4(英作文)

No.1
「どこに何日間の修学旅行に行ったのか」という質問文を把握することが何より第一ですが……

これは、どのような採点をされたのかが非常に気になるところです。
(まだ反省会やってないのでうちの生徒から聞けてないですが)

まず、「~日間」という時間に幅のある表現は、中学英文法では基本「現在完了」の用法として習うのが一般的です。
よって、「当然これは模範解答は現在完了を使っているのだろう」と思ったのですが、実際確認してみると「We went on ~」と、過去形の文が模範解答として示されている。

もちろん、本来は「~日間」という表現があったところで過去形を使ってはいけない、という理屈は成り立たないので、過去形でも全然OKなんです。
だから「went」と書いてもいいし「have been」と書いてもいいし、どちらでも◎という採点なら何の文句もないのですが、実際はどうだったのでしょうか。

大問5(対話文)

学テABC、意外と時事ネタはスピーディに取り入れてきます。

問1
これも大問2の「琵琶湖」同様、「おすそわけ」という社会的知識を問う問題になっている感が。
文脈からわかるような気もしますが、まったく「おすそわけ」という概念を知らない生徒だとアやウを選ぶケースもあるのでは。さすがに分かるかな?

問2
模範解答に(例)と書いていないのが気になりますが、What do you mean? でも◎ついてますよね?

問4
言いたいことはわかっていても、どう英文にしていいかがわからなかった人が多いかも。
高校レベルになってpreventとか知っていれば書きやすいのですが、中学英語の範囲で「クマが生ごみを食べに街に降りてくるのを防ぐため」と書くのはなかなか難しい。
(使役&原形不定詞を使えばなんとか書けるか)
「基本は本文の表現をパクって使えば書ける」というのが高校受験の基本なので、迷ったら本文の表現に立ち戻って考えたほうがよいと思います。

問5
あえて仮主語を使わない文の並べ替え。逆に新鮮でよいと思う。

大問6(長文読解)

問4
これは難しくも良い並べ替え問題です。
let→原形不定詞なので、「toをどこにつければいいの?」と思えた人はOK。
そのtoを、不定詞の形容詞的用法として直前のsome classesを修飾するところまで思いつけたかどうか。

問5
これも、書き抜きじゃなくて自分で考えて作る問題なのでなかなか厳しいレベルでは。
話の流れをつかむことは当然として、空欄部分が主語の後ろなので「述語・動詞」であることをイメージしたうえで考えないといけません。

問6
「本文を参考に」と書かれてあるのですね、問題文にひっそりと。
本文中盤に答えとして使える内容がほぼ書かれているのですが、自由英作文的にいろいろ書こうとして詰まってしまった人も多いのでは。

全体的にはどうでしょうか、学テABCとしてはわりと本文の文法も複雑性が高く、ある程度の読みにくさはあったように感じますし、ところどころに答えにくい問題(+どう採点されるかが怪しい問題)が散在しているのもあり、道コン的に言えば難易度★4はあるのではないでしょうか。
反省会で実際の生徒の答案を見ながら振り返ってみたいところです。

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