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新谷奈菜

美術、内申点アップへの道 鑑賞編①

2025.09.18

新谷奈菜

新谷です。

以前はデッサンやデザインなど、美術の「実技」の話をしたと思いますが、今回は「鑑賞」の話をしようかと思います。

成績に関わる全体的な評価のうち、鑑賞における評価の大きさ自体は担当する教師にもよると思いますが、前回のデッサンやデザインのお話でも「必ず遠くから確認すること」が大事だと言ったように、良い作品を作るには「見る力」が大きく関わってきます。

ただ、美術が苦手な人はそもそもその「見る」ということが苦手ということが多かったりします。
なので、どのような見方をすればいいのかを大まかにですが紹介していこうかと思います。

①自分の「好き」を見つける。

美術という分野において、まずは自分がどんなものが好きなのかを探してみましょう。
自分の「好き」がわかった状態で、それを形にすることを目指して作品を作れば、モチベーション・クオリティーどちらの向上にもつながります。

好きな作品を見つけるには、美術の教科書や図書室の美術コーナーの本を見てみたり、インターネットで調べるなどの方法がありますし、「作品」だけではなくとも、服やカバン、部屋に置いてある日用品など、普段自分が使っている物のデザインを見ても、「青色の物をよく買っている」「模様は大きめの方が良い」など、自分の「好き」を見つけることができます。

②技法について調べてみる。

「あ、これ好きだな」といった作品を見つけても、見ただけではどうやって作られたのかよくわからないということもあると思います。
その場合は、まずその作品がどのような素材、技法で作られているのかを調べてみましょう。
教科書に載っている作品であれば、その画像の下に使った材料、サイズなどが書かれています。
(〔油彩、キャンバス/○○○cm×○○○cm/○○○○年〕 など)

その作品が絵画なら、絵具の色の使い方や塗り方(細い丸筆でわざと跡を残すように塗っているか、大きな平筆でムラなく塗っているかなど)、彫刻であれば彫っている素材やその彫り方(荒々しく彫っているか、やすりをかけたりなどして滑らかな肌触りになっているか)などを見てみれば良いかと思います。

例えば、この油彩はフィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」という作品ですが、細い筆による独特なタッチで不思議な模様の夜空を描いており、その下の風景の描写も写実とは言い難いですが、それが逆に幻想的な世界を作り出しています。


次は同じく油彩でジャン=フランソワ・ミレーの「落穂拾い」という作品で、ゴッホのような筆の跡はほぼなく、人の肌や服の質感など、見たそのままの姿を綿密に描いています。まるで目の前で農作業をしているかのようです。


「どうやったらこんな風にできるのか?」という視点で調べることは実際に作品を作る際のクオリティー向上にもつながります。
是非積極的に調べたり、先生に聞いてみたりしてください。

次回に続きます。

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