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2023.08.16
中1英語です。
教科書が変わり、小学英語が「前提」となって中1英語がスタートするようになり、いきなりWant to は出てくるわ、canは出てくるわ、従来の中1英語とはすっかり様変わりしてしまったのですが、その影響もあって過去の「中1道コン」とは難易度がやはり1段階2段階上がってきているのがこれまでの流れです。
教科書改訂前の中1英語8月道コンは「満点取って当たり前、90点台が多数派」みたいなところもありましたが、現在の道コンで90点以上をたたき出す生徒の割合は過去のデータを見てもかなり減っています。
そんな中で、今回の中1英語はどのような出題だったのでしょうか。
取り立てて難しいところはないですが、問3でJapanese foodに限定したのはなぜなのか。
問1、問2
去年はハムスターとか出てましたが、今年はもっと基本的な単語だけになりましたね。ここは易化したと言えましょう。
問3も問4もごく基本的な問題なので、差がつくのは問5でしょう。
(1)はともかく、(2)でcanの疑問文が出て、(3)で疑問詞疑問文。
しかも(1)がbe動詞の文で、(3)が一般動詞の文。
問5の3題だけで、過去のカリキュラムであれば中1前半に出てくる文法が勢ぞろいで出てきます。
この3題をしっかり理解してクリアできるということは、なかなか順調に英語が身についていると判断してよいでしょう。
逆に、この3題がぐちゃぐちゃになっているようであれば、すでに今の段階で英語に黄色信号が灯っていると判断してよい。
(2)(3)が両方ともできないようであれば、何らかの対策を早めに取ったほうがいいと思いますね。
あ、あと「オムレツ」「オーストラリア」のスペルミスも相当多そうですね。
「オムレツ」の冠詞あるいは複数形ミスもかなりありそう。
問5、満点取るのはかなりハードルが高いです。
札幌がNew Horizonなので、問題Bについてコメントします。
まぁAもCも出てくる語彙が違うだけで内容はほぼ同じなのですが。
問1
時を表す前置詞、中1の今の段階で整理して覚えられている人はどの程度の割合いるのかというと、結構厳しいのでは。
問3
ラストの文が答えになるのはわかったと思うのですが、five days a weekを正確に訳せたかどうか。
問4
これも、意味は難しくないのですが、it isで答えることができたかどうか。
文章じたいは特にこれといったこともないのですが、問1、問3、問4が比較的解きにくく作られていて、ポロポロ点数落としてしまいそうです。
問1
これも「通学方法」が答えになることを理解して、疑問詞Howを選べないといけないですし、さらにもう一つの答えcomeが本文中には書かれておらず、自分で考えて答えなければならない。
これはかなり難易度高いです。
こういう問題の正答率、中3道コンを見ても毎回低いので、これもかなり低いだろうと思います。
問2
(1)はcoachが書けたかどうかと、be動詞の否定文だと見抜けたかどうかと、それを正確に英語にできたかどうか。
(2)は疑問詞whenを覚えているかどうかと、一般動詞の疑問文だと見抜けたかどうかと、それを正確に英語にできたかどうか。
大問2の問5とほぼ同様の出題なので、分ける意味があるのか? という気はしますが……
あ、あと(2)の採点基準に一つ異議が。
疑問詞whenをhowと間違えただけで「0点」になると書いていますが、それって適切ですかね?
以前の日大高校セミナーで「公立高入試でも、単語のミスだけで0点にはならない」と言ってた記憶がありますし、疑問詞疑問文がしっかり作れていて、単語ミスっただけで0点になるということは、単語whenを覚えているかどうかに5点分の価値があるということになります。
問2(1)の単語の問題が3点しかついていないわけで、whenのミスひとつだけでマイナス5点はちょっとバランスに欠けるのでは。
問3
疑問詞疑問文に対する基本的な答え方を問う問題。
やはり教科書に合わせてまんべんなく、過去のカリキュラムよりも相当に広い文法知識が要求されていますし、単語のレベルも高くなっています。
ものすごく難しいのかと言われるとそこまでではないですし、キッチリ勉強している生徒は90点台しっかり取ってこれると思いますが、「ある程度」で勉強している生徒は70~80点台前半あたりに集中しそうな気がします。
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