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2023.03.15
韓国は年度始まりが3月なので、先週新学期がスタートしました。
今学期も韓国政治論や国際関係など面白い授業が盛りだくさんで今から楽しみです。
最後の学期なので悔いのないよう頑張ります。
今回は、地方旅行記を書いてみようと思います。
観光客があまり訪れず、観光ガイドブックにも載っていないような小さな街をいくつか旅行してきたので紹介します。
最初に紹介するのは京畿道・驪州(ヨジュ)市です。
人口11万人ほどの小さい街ですが、歴史的な建造物や遺跡、韓国で初となる大型アウトレットパークなどがあり活気が感じられます。
驪州市の一番の見どころは世宗大王陵。
ハングルを創製するなど数々の功績を残し、韓国歴代の王の中で一番偉大とされている大王の合葬陵です。他の大王陵と共に「朝鮮王陵」として世界遺産にも登録されています。
世界遺産にも登録されているほど有名な古墳にも関わらず、世宗大王陵はアクセスがとても悪いです。地下鉄とバスだけで行こうとしたのですがバスがほとんど出ておらず、辿り着いたのは良いものの危うく帰れなくなるところでした。
基本的にはタクシーかレンタカーで行くのが理想ですね。
公共交通機関で訪れる際は念密な下調べ必須です。
バスを降りてから世宗大王陵までの道。こんな何もない道を30分ほど歩いてやっとのことで辿り着きました。
訪れるのは大変ですが、韓国の歴史や文化を知るにはもってこいの場所です。
王陵の側で韓国の歴史上重要な役割を果たした大王に思いを馳せるのはもちろん、入場してから王陵にたどり着くまでの散策道には大王の時代の発明品が数多く置かれているため、功績を学ぶこともできます。
世宗大王像
王陵。偉大な王が眠っていると思うと少しドキドキします。
また、世宗大王陵は北城山という山に位置するため、豊かな自然のなか、ゆっくりと散歩を楽しむこともできます。
今回私は時間がなくて世宗大王陵だけ見て帰ってきましたが、すぐ横には第17代の王・孝宗の陵もあります。大都市の喧騒から離れ、一日中朝鮮の歴史に浸れる場所です。
次回は龍仁(ヨンイン)市を紹介します。
龍仁市は、韓ドラファンなら絶対に訪れたい街です。
日本から旅行に来た高校時代の友達たっての希望で一緒に行きました。
龍仁市には、MBCという有名な放送局のドラマ撮影場があります。龍仁大長今(ヨンインデジャングム)パークです。
韓ドラファンならデジャングムと聞いてピンと来たのではないでしょうか。
そうです、あの「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影地です。あの、とか言っておきながら私は見たことないのですが…
その他にも、「イ・サン」「トンイ」「太陽を抱く月」など数々のドラマの撮影が行われました。
デジャングムパークの一番上から撮った写真です。本当にタイムスリップしたみたい。
BTSのメンバーのソロMVが撮影された市場通り
龍仁市もアクセスは簡単ではないですが、韓ドラファンは絶対に楽しめると思います。
平日であればほぼ貸し切り状態で見ることができます。
日本の会社がツアーも主催しているようなので機会があればぜひ訪れてみてください。
韓国では有名な都市である天安ですが、日本からの旅行客はあまり訪れない街です。一番の見どころが日本からの独立までの道のりをつづった独立記念館だからですかね。
私自身も独立記念館を見学するために天安に足を運んだのですが、思ったよりも栄えていて他にもみどころがたくさんある都市でした。
ソウルからバスで約1時間かけて到着したのは天安バスターミナル。路線バスに乗り換えて郊外に位置する独立記念館に向かいます。
独立記念館 正面
想像していたよりも広い…
時代やテーマ毎に分かれた7つの展示館があり、一日で全てを見ることはできませんでした。
4つ目くらいで集中力の限界が来てしまい…
解説を全部韓国語で読んでいたため疲れてしまったのですが、申請すれば日本語でガイドしてもらうことも可能なようです。
今度またリベンジしようと思います。
韓国と日本での歴史認識の違いを痛感させられると同時に、もっと真摯に日韓の歴史を学ぶ必要があるなと感じました。
独立烈士像(真ん中はハルビンで伊藤博文を暗殺した安重根)
当たり前ですが日本ではテロリストと呼ばれる安重根も韓国では英雄です。
朝鮮支配の歴史は教科書であまり扱われない内容ですし、研究者でも意見が割れる難しい分野です。
一素人として、学ぶためにできることは一つの資料にとらわれず様々な情報に触れることだと思っています。
そのために今回100%韓国側の視点に立った植民地の歴史を学ぶことができたのは貴重な経験だったと思います。
重くなってしまったので天安の他の魅力をご紹介。
写真を撮り忘れてしまったのですが、独立記念館外にある売店で天安の名物ホドゥカジャを食べました。
現在では韓国全土で、たまに日本でも売っているくらい有名なお菓子ですがその発祥は天安。
甘い生地の中にこしあんとクルミが入っています。
そんなに日持ちしないのでお土産には向きませんが韓国旅行の際に家族に買って帰るくらいなら可能だと思います。とても美味しいのでおススメです。
帰り際には天安中央市場を訪れました。
天安中央市場
ソウルの市場は観光地化している場合も少なくないのですが、地方市場は基本的に観光客が訪れないため、リアルな田舎の市場がそのまま残っています。この市場も地元の人で賑わっていました。
豚の顔面の皮や、皮を剥がれた鶏(顔もちゃんと残っている)など衝撃的なものも売っていました。
天安は結構大きな都市なので他にも見どころがたくさんあるようです。
バスもたくさん走っていて交通の便も悪くないので観光にもおススメの街です。
以上、韓国の地方都市旅行記でした。
ソウルとはまた違った地方都市の魅力を伝えられていたら幸いです。
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