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橘田藍

高校紹介(札幌北・学校祭編)②

2025.07.21

橘田藍

こんにちは。橘田です。
私も札幌北高校出身なので、竹谷さんの記事を引き継いで学校祭の行灯部門のお話をします。

行灯部門

行灯部門こそ、三日間の学校祭のメインイベントといっても言い過ぎではないでしょう。
北高生の青春が最も詰まった部門とも言えます。(※個人の感想です。)

行灯は、デザインから使う材料の量まで一からクラスごとに決めます。某高校は、学校祭の行灯でゲームやアニメのキャラクターをつくったりするそうですが、北高の行灯はそんな生半可なものではありません。各クラス、日本神話等をモチーフにしてデザインを決めます。

デザインが決まったら、いよいよ本格的に内部の構造を考えていきます。
支柱や電球をどこにどのように取り付けるのか、針金の太さはどれくらいのものを使うのか、など
全て生徒達が考えるのです。
行灯製作は、北高の駐車場にクラスごとにテントを張ってその中で行います。そのため、製作中は他のクラスや他の学年がどのようなペースでどのような行灯を作っているのかを見ることができます。1,2年生のうちは3年生の行灯テントを覗きまくることをおすすめします。刺激になるものばかりです。

また、製作過程もいくつかの部門に分かれています。全部で5つほどあるのですが、今回は3つ紹介します。


①土台・支柱

その名の通り、行灯の土台を木材で作ります。いわゆる骨格の部分です。

②針金

本格的に、デザインしたものを針金でつくっていきます。
いかに針金同士がずれないかを極めます。
針金が指に突き刺さるので、めちゃくちゃ指が痛くなります。傷だらけの人もいました。

③紙貼り

針金と針金の空いた空間に紙を貼っていきます。
やり方は原始的で、ボンドを指で針金に塗って、紙を貼ります。

↑私が高1のときのテント内の写真です。
余計なものも写っていますが、このようにして行灯の骨格を作っていきます。

④色塗り・墨入れ

貼ってから紙に色を塗るクラスと紙に色を塗ってから貼るクラスがありました。
前者は下級生、後者は上級生が多かったように思います。

また墨で顔や物体の輪郭をかたどります。
墨入れをすると一気に行灯がかっこよくなります。

⑤電飾

電球を光らせるための回路を考え、それを作ります。
北高の行灯は発電機を使って光らせるため、発電機の許容電圧を考慮しなければなりません。

また、電球の位置も考えなければなりません。最悪の場合、行灯が燃えます。
(燃えたのは見たことないですが…)

部門ごとに人を分けて作業するクラスが多かったように思います。
こう見ると、下級生、特に一年生は何もわからないまま本当に行灯が作れるの?
と思う方もいるかもしれません。

でも、安心してください。
なんと、部門ごとに、三年生主催の講習会があるのです。
そして部門ごとに、代々引き継がれている行灯マニュアルがあります。
さらに、一年生のうちは特に兄弟学級(同じ組)の三年生にお手伝いしてもらえたり、アドバイスをもらえたりもするのです!

こういった上下間での繋がりも北高の魅力といえます。

大抵、学校祭の一日目に行灯行列があるのですが、開会式の真っ最中でさえ、三年生は行灯を作っています。
(ホントはダメなのですが…)
行灯作業は本当にどこまでも突き詰められるので奥が深いのです。

行灯行列は一年生からスタートします。
肝心な行灯行列の説明を忘れていましたが、完成した行灯をクラスのみんなで担いで、学校外を歩き回るのが行灯行列です。
私が三年の時はコロナの影響で校舎の周りを歩いただけでしたが、それだけでももう、これぞ青春、と感じました。
本来は、北高周辺を歩行者天国にしてたくさんの地域の人や保護者の方に囲まれながら歩きます。
歩き回って校舎に帰ってきたときに、先生による行灯審査が行われます。
賞については、各学年金賞、銀賞、同窓会賞があり、全学年で一つだけ行灯大賞があります。
みんなでワイワイ作って楽しいだけでなく、ちゃんと勝負要素もあります。

以上を踏まえて、興味を持った方はぜひ一度、行灯行列を見に行ってみてください!

……しかし実は、北高の歴代の行灯作品や先程述べたマニュアル等が載っているサイトがあるのです…!

以下のサイトになります。こちらもぜひご覧ください。

https://satsukita-andon.com

以上が一連の行灯準備から行列までの流れになります。
まだまだ書きたいことが山ほどあるので終わるのが惜しいですが、少しでも興味を持っていただければ幸いです。

↑これは、私が三年生の時の行灯です。惜しくも行灯大賞は逃しましたが、金賞を受賞しました。
このときの思い出は一生忘れないと思います。
次回はいよいよ最後の部門、全行についての紹介です。

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