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2026.02.23
新谷です。
最近やっと涼しくなってきましたね。
以前のブログで、「小説で点が取れない……そもそも文章読むのが好きじゃない…」という方向けに「文章で読まなきゃいいじゃない」と漫画版を紹介したかと思います。
学習会ではもちろんしっかり予習復習をするように指導していますが、ただでさえ苦手な分野を「勉強≒やらなきゃいけない」という状況下「だけ」で覚えようとしても頭に入りづらいんじゃ……
というのがあるので、ブログでは漫画やドラマなど、フラットな状態で目に触れられるものもあるといいんじゃない? というスタンスでお話をさせてもらえればと思います。
ということで、今回は
「歴史の暗記がきつい…特に文化…」
「国語の文学史に出てくる人物名を覚えられない…」
とお困りの人へ一言。
「字面だけで暗記しようとしてるからじゃない?」
人物を覚える必要があるなら、「その名前を覚える」ではなく、まずは「その人を知る」所から始めていきましょう。
例として以下の人物を紹介していきます。

正岡 子規
本名:正岡常規(マサオカ ツネノリ)
生年月日:1867年10月14日
死没:1902年9月19日
代表句:「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
本当はもう少し学生含めた誰もが知ってる人の逸話などを紹介しようかと思ったのですが、歴史のチェックテストで空欄になることが多いな~とたまたま思っていたので、この人にしました。
この人も「近代の俳句の人といえば!」ってくらい有名なんですけどね……
もともと日本にあった短歌の「五七五/七七」から次第に「五七五」だけを一つの作品として独立させて作られていったのが俳句になります。
作家としては江戸時代の松尾芭蕉が有名ですが、正岡子規は今の俳句のように個人が楽しめる芸術として「近代化」を進めていった人になります。
今回はこの人をいろんな方向からご紹介します。
・野球大好き
ちょうど子規が若い頃に日本に導入された野球。
とても熱心な選手だったそうで、野球を題材にした俳句もたくさんあります。
自身の幼名「升(のぼる)」にちなんで、「野球(のぼーる)」という雅号を用いたこともあるとか。
キラキラペンネーム。
・病とホトトギス

もともとは野球ができるほど健康体だった子規ですが、21歳の頃に2度喀血し、医者に肺結核と診断されて以降は34歳の若さでこの世を去るまで難病と闘う人生を送っています。
俳号である「子規」はホトトギスの漢字表記の一つ。
(ホトトギスの名前は他にも杜鵑・時鳥・郭公・不如帰など。異名も含めると鳥の寿限無ができるくらい多い)
ホトトギスは「血を吐くまで鳴く」と言われる性質があり、子規は喀血で口の中が血で染まった自分を重ね合わせて、そのように名乗ったと言われています。
ちなみに、子規が援助して創刊された俳句雑誌の名前も「ホトトギス」で、子規の系譜に連なる俳人派閥をこの雑誌名からとった「ホトトギス派」と呼びます。
・横顔の写真
日本の偉人の写真で横顔なのってこの人だけなんじゃないでしょうか。
上記の写真が最晩年のものだそうです。
何故横向きなのかというと、もともと患っていた結核に加え脊椎カリエスという脊椎が曲がる難病まで発症してしまったせいで、正面からの撮影で背筋を伸ばすのが難しかったとのこと。
ちなみに晩年以外であれば正面の写真もあります。また印象が違うかも。
「正岡子規 正面」で検索してみてね。
・親友は夏目漱石

「吾輩は猫である」「こころ」「坊っちゃん」で有名な小説家、夏目漱石。
子規とは実は学生時代からの親友です。
偉人を調べると、「あっこことここ知り合い?!」ってなることがしばしばあるので、交友関係を調べるのもアリかも。
漱石の本名は金之助で、「漱石」という号は、もともとは子規の数あるペンネームの1つを譲り受けたものになります。
子規の最も有名な句である「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という句は療養生活の世話や奈良旅行を工面してくれた漱石作の「鐘つけば 銀杏ちるなり建長寺」の句へのお礼の句であるといわれています。
(漱石は俳句もやっていました)
子規と漱石の友情は大人になっても続きましたが、漱石が仕事でロンドンに滞在している間に子規は亡くなってしまいます。滞在中も手紙のやり取りはしており、子規は亡くなる前、「僕ハモーダメニナツテシマツタ」と闘病中の弱音を溢す手紙なども漱石に送っていたそう。
子規が漱石と同じ歳(享年49)まで生きて創作活動をしていたら、俳句の歴史は今とはまた違ったものになっていたかもしれませんね。
……と、こんな感じで、一人を調べるだけでも結構色々出てきます。
このやり方、予習と復習ならどちらかというと予習としてやる方がより頭に入りやすくなるのではないかと思います。
教科書で少し先のページに出てくる人物をスマホで「人物名 エピソード」で検索してみて、本人の写真を確認したり、逸話などからどういう人なのか何となく触れておきます。
(「ふ~ん…」くらいのノリでいいです)
画像欄を除いてみると逸話をもとにしたイラストや漫画を描いてくれている人がいたりもするのでおススメです。
そうすることで、授業の時に「昔のまったく知らない人」の話ではなく「調べたのあの人」の話として聞けるようになり、耳に入りやすくなります。
前の小説のブログでもお話ししたように、偉人の人生をもとにした漫画やドラマ、映画などを見てみるのも勿論アリです。
人によっては変なエピソードもたくさんあって面白いので、インプットに行き詰まったら息抜きがてら調べてみてください。
ではでは。
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