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代表・村上翔平

教室は家かテナントか①

毎回「塾経営」に関するテーマをひとつ取り上げ、わたくし村上の考えを語ることで、FiveSchoolsがどのような塾なのかを浮き彫りにしていこう、という試みです。

もちろん「塾経営」ですので、わりと生々しい数字とかも出すことがあると思います。

まぁ、うちの高校生、わりとうちの教室の家賃とか把握してる(=授業中にわたしがしゃべってる)ので、今さら数字知られて困ることもないですしね。

包み隠すことなど何もないのです。

ガラス張り、透明性の高い経営。

あ、特にどんな話をするか具体的に決めてるわけではないので、

「こんなテーマで話を聞いてみたい」

というリクエストをご提案いただければ採用する可能性濃厚です。

保護者さま、スタッフの方々、関係者のみなさまぜひテーマください。

ということで、今回のテーマはこちら。

「個人塾を開くのは、自宅を利用すべきか? テナントを借りるべきか?」

あまり人を傷つけない、穏当なテーマから出発したいと思います。

いまの時代だと「貸会議室を借りて日替わりでいろんな場所で授業をする」みたいなスタイルもあるのですが(実はちょっとだけ検討したことはあります)、あまり一般的とは言えないので今回は気にせずにいきます。

自宅で開くのにも、テナントを借りるのにも、当然それぞれメリット、デメリットがあります。想定されるメリット・デメリットをざっと書き出してみましょう。

自宅で開くメリット

・家賃がかからない(持ち家の場合は特に)

・移動しなくてよいので、通勤時間と交通費がかからない

・エアコンなどの費用も(もともとついていれば)節約できる

・近所づきあいから生徒獲得できる(かも)

・土地勘が十分にある

自宅で開くデメリット

・自宅の場所が、営業に向いているとは限らない

・生活スペースが侵食される危険性(特に家族がいる場合)

・時間的にも、プライベートと仕事を区別できなくなる

・収容できる生徒数が少ない

・ビジネスとしての信頼度が下がる

こんなところでしょうか。

これを逆にしたものが、つまりテナントを借りた場合のメリット/デメリットということですね。

FiveSchoolsはどのように考えたのか

わたしは自宅で塾を開く、ということは考えたこともないです。

別に「生徒に生活エリアを荒らされたくない」とかそういうことじゃなくて、単純にビジネス上のメリットがわたしにとっては極めて薄いと判断したからです。

開塾計画時から、完全にテナント一択で、どのエリアでテナントを借りるのか? から考えはじめた感じです。

(なぜ琴似にしたのかは、次回のテーマにしましょうか)

ただ、それはテナントを借りることが正しくて、自宅で塾を開くことがダメだと言っているのではありません。

「その塾が目指す運営スタイルに合った立地で商売は始めなくてはならない」ということが言いたいのです。

わたしはみなさまご存知のとおり、開業する前からそこそこ売れている参考書を出版していて、大手予備校でそれなりにキャリアがあるわけで、まぁ一般的な塾の先生よりは知名度と信頼性を最初から持った状態で開業することができたわけです。

ズルい、とよく言われる。

だとすると、わたしが塾を札幌で開くと公表すれば、

「電車を乗り継いででも、送り迎えをしてでも通わせたい」

という生徒さん保護者さまが多少は出てきてくれるんじゃないかな、と期待しました。

出てきてくれなかった場合は終わりを迎えますが、それはそれで仕方がないことです。

それなのにですよ。

わたしが自宅、つまりあいの里の中の、さらに僻地の住宅街で開業したら一体どうなるというのでしょう。

「いくらなんでもあいの里はちょっと……」

となるでしょう。なりますよね。

たとえば、いまFiveSchoolsを支える大需要地のひとつは、円山・宮の森エリアの生徒さんたちです。

もちろん琴似エリアのお客さまも多いのですが、琴似の塾で最も円山・宮の森エリアから通ってる生徒が多いのは間違いなくFiveSchoolsでしょう。

(いや、言い過ぎかもしれない)

琴似にはなんとか通ってきてくれても、円山・宮の森から「あいの里でも通う」と言ってくれるひとがそこまで多いとはなかなか思えない。

大変ありがたいことに、あいの里どころか石狩太美から通ってくれた生徒さんもいるわけですからゼロにはならないでしょうけどね。でも今よりは大幅に減るでしょう、間違いなく。

もちろん、一旦通いだしてしまって気に入ってくださったお客さまは

「車で送り迎えするからあいの里でも別にいい!」

と言ってくださるかもしれません。

ただ、それはすでに当塾を気に入ってくれているからであって、塾選びの段階であいの里にしか教室がないと聞いたら、まぁ普通は候補に入れないですよ。

逆に、琴似であれば、琴似・八軒・二十四軒・山の手・発寒あたり、つまり「地元」の中学生をターゲットにした「普通の学習塾」としての側面も持ちつつ、その一方でJR地下鉄などの交通機関が完備されているわけですから、全札幌エリア、うまいこといけば小樽や千歳あたりの生徒さんまで「村上先生の国語を受けたい」と言って来てくれるかもしれないですよね。実際にわりとそういうエリアから来てくれて当塾の今があるわけです。

少なくとも「村上の国語」をひとつのセールスポイントにして塾をやる以上、自宅開業という選択肢などあろうはずもない、ということです。

次回、もうちょっと金額的な話もしたいと思います。

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