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新谷奈菜

私の好きなアート① J・M・W・ターナー

2025.11.08

新谷奈菜

新谷です。
以前の「美術、内申点アップへの道 鑑賞編」でのアドバイスとして、「どんな美術が好きか探してみる」「作品や作者について調べてみる」など、いろいろお話をしたと思いますが、せっかくなので私の好きな芸術家とその作品も紹介していきたいと思います。

完全に私の好みで「こんなのもあるよ〜」といった紹介になりますので、気軽に見てもらえればと思います。

J・M・W・ターナー(1775~1851)

本名はジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー。
イギリスのロマン主義の画家です。
ターナーの作品は風景画がとくに有名ですが、線がはっきりせず曖昧でありながら光や風、空気感などまで感じられるほどの存在感があり、まるでその風景を実際にぼんやりと眺めたことがあるような気持ちにさせられます。

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『雨、蒸気、速度――グレート・ウェスタン鉄道』1844年、ナショナル・ギャラリー所蔵
雨と霧の中、当時、世界最大の鉄道として名を轟かせていたグレート・ウェスタン鉄道を黒い蒸気機関車が猛スピードで疾走してくる様子を極端な遠近法で描いている作品です。
絵の中ではっきり描かれているものはほぼなく、黒い蒸気機関車も車体がぼんやりと見えるくらいですが、それにより雨や霧、蒸気の深さ、機関車のスピード感がより感じられます。

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『解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号』1838年、ナショナル・ギャラリー所蔵
トラファルガーの戦いで活躍した最後の2等戦列艦の一つであるテメレール号が、退役後の1838年に、スクラップとして解体されるために曳航される様子を描いている作品。
役目を果たした船の終わりを労わるように照らす夕日が物悲しくも美しい一枚です。

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『海の漁師たち』(1796年)テート・ブリテン所蔵
漁をするには高すぎる波、翻弄される小舟、漁師たちの命のように燃える手元のランプ、それらを雲の隙間から静かに照らす月の光。

危うさと同時に美しさも感じる作品です。


今回はここまで。いかがでしたでしょうか?

こんな感じで、今後も1回につき1人の芸術家と作品を紹介していこうと思います。

好きだと思える作品が1つでもあれば幸いです。

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