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代表・村上翔平

大震災のその年に⑨ 千葉県・南流山

2011年4月から、新人予備校講師として毎週毎週

東京都……四谷・日暮里

埼玉県……朝霞・川越

千葉県……津田沼・千葉・船橋

を渡り歩く生活を余儀なくされることが決定したわたしは、千葉県・南流山駅前(どちらかというと流山鉄道・鰭ヶ崎駅のほうが近いかも)に居を構えることにしました。

なぜか。

その理由は大きく2つあります。

①賃料

基本的にまったく貯金をしないに等しいスタイルで生きていましたので、金銭的にはきわめて不安の大きい再出発だったわたしは、とにかく賃料を押さえることを最優先せざるを得ない状況でした。

というか、今でも住居に金をかけようとは全然思えないので、これから再度一人で暮らすことになったとしても高いマンションとかには絶対住まないと思いますね……。

南流山の家賃相場はいまこんな感じなんですね。

平均だけ見るとそこそこ高いように見えるかもしれませんが、安い順でソートするとなるほど結構安い物件が多いことに気づかれるでしょう。

わたしが住んだ家も、共益費込み39000円。

②交通事情

先ほども述べたとおり、ルーティーンとして毎週以下の場所に通わねばなりません。

東京都……四谷・日暮里

埼玉県……朝霞・川越

千葉県……津田沼・千葉・船橋

ざっくりと地図で示すとこんな感じです。

ここに南流山を追加するとこうなります。

予備校講師1年目の移動で、何が特に厳しいかというと千葉駅前の四谷学院と、埼玉の増田塾川越校です。

この両サイドの2都市どちらにも行けるにはどうするか、そりゃ新宿に住めばいいのでしょうが、前述のとおりそんな金はわたしにはない。

であれば、武蔵野線をフル活用する以外に方法はない、という結論に至ります。

西船橋で乗り換えて総武線に乗り換えれば千葉へと着きます。

で、逆方向に行って府中本町行きに乗り、北朝霞まで行って東武東上線に乗り換えれば朝霞、川越へと行ける。

これであれば、家賃3万円台に抑えながら千葉にも川越にも行けるではありませんか。

さらに、南流山の最大の長所かもしれません。

つくばエクスプレスの快速が停まるのです。

よって、快速に乗れれば30分せずに秋葉原まで行けてしまい、東京方面・四谷と日暮里にもスムーズに行くことができます。

パーフェクト。

ということで、サイズ的にはきわめて狭い家ではありましたがこの家賃の安さと交通の便を捨てるきっかけもさほどなく、2017年1月、FiveSchoolsの開業準備のため首都圏を離れ札幌に舞い戻る日まで、わたしはこの南流山の共益費込み39000円の家に住み続けることになるのです。

3つ目の理由として、前回話題に一瞬登場した当時の彼女が筑波大生だったので、そういう意味でつくばエクスプレス沿いが便利だったという話もまったくないわけではないのですが、それは些末な話ですので深入りする必要はないかと存じます。

今でこそすっかり慣れましたが、琴似に3年住んで、その後横浜・鶴見で1年住んだわたしにとって、最初に南流山に下見に行ったときはそのあまりの「地方駅」っぷりに相当にテンションが下がり、ただでさえ退職に向けた不安の中で「こんなところで一人で生きていくのか……」とさらなるダウナーな気分になってしまったことをよく覚えています。

あいの里にずっと住んでおいて何を言ってるんだと今では思うのですが。

そんな感じで新居も決まり、送別会もひと段落し、増田塾なんかは3月から春期講習が始まっていたので昼はENEOSでふつうに働いて、夜は埼玉に移動して春期講習をやるような生活が続いていたような記憶があります。

そんな中、ついにタイトルにもある「東日本大震災」がやってくるのです。

この連載もそろそろ完結が見えてきたでしょうか。

次回、東日本大震災当日をわたしがどこで、どのように過ごしたのか、その話を申し上げることといたしましょう。

(つづく)

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