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斎藤あかり

建築訪問記③ 兵庫県立美術館2

2025.10.16

斎藤あかり

引き続き、兵庫県立美術館を紹介していきます。
今回は3種類のデッキとAndo Galleryについてです。

まずはデッキについて。

屋外には「風のデッキ」「山のデッキ」「海のデッキ」の3種類のデッキがあります。
山のデッキの写真を撮り忘れてしまったので、風のデッキと海のデッキの写真をご紹介します。

風のデッキは、大きなひさしの間にある階段を上ると現れるデッキです。ガラス張りのボリュームの間から神戸の山々と街並みを垣間見ることができます。ここからの眺めで、神戸の街が斜面に広がっていることがよくわかることと思います。

海のデッキは、海に張り出したかのように設置されている展望スペースで、大きな青りんごのオブジェが置かれています。

このオブジェは、アメリカの詩人であるサムエル・ウルマンの詩「青春」をモチーフに安藤忠雄さんがデザインしたものだそうです。このオブジェは兵庫県立美術館だけでなく、こども本の森中之島など、安藤さんが設計したほかの建物にも置かれています。

人の背丈よりも大きい青りんごは、遠くからも目を引くこの建築の象徴のようになっていました。

3種類のデッキの名前にもあるように、海も山も近く、風のよく通り抜けるこの場所はすごく魅力的で、まちのいろいろな表情を切り取るデッキが非常に印象的でした。

続いて、Ando Gallery についてです。

このギャラリーは安藤さんの設計した建築の模型やドローイングなどが展示されており、だれでも無料で入館することができます。

Ando Galleryは円形テラスの奥に見える、少し背の低い建物の中にあります。

安藤さんの代表作である「住吉の長屋」や「光の教会」などの建築模型や海外で手掛けたプロジェクトの建築模型、阪神・淡路大震災からの復興のために行った活動やプロジェクトの記録などが展示されていました。

パネル展示も充実しており、模型や展示をじっくり見て回るだけでもとても楽しくて、あっという間に時間がたってしまいました。

壁一面に書籍が並ぶこんな素敵な空間もありました。

美術館の展示品だけでなく、Ando Galleryや内外に工夫を凝らした建築を見に、ぜひ兵庫県立美術館まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

これからも道内外問わず、建築をご紹介していけたらと思っています。
今後ともお付き合いいただければ幸いです。

それでは、また。

兵庫県立美術館
https://www.artm.pref.hyogo.jp/

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