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テストレビュー

2024年 学力テストB英語レビュー

では、英語です。

鷹取先生のブログで「過去みた中でももっともひどいクオリティかも」と述べられていて、逆にどんな問題か楽しみなぐらいです。あの学テABC英語の中で、さらにクオリティが低いとはいったいどんな事態に……

大問1(リスニング)

音源が手に入らないのでコメントできません。
音源を持っているという方はぜひご連絡いただきたくお願いを申し上げます。

大問2(文法)

問1
まぁイが答えなのはわかりますけど、エじゃダメなのかと言われると状況によってはエでもありえなくはないでしょう。

問3
まぁイが答えなのはわかりますけど、ウ「彼女が何をするのが好きか知ってる?」でも話が通じなくはないでしょう。

「テニスをするのが好き」
「じゃあ、ラケットをプレゼントしよう」

みたいな流れも作れるので。
毎年同じことを言っていますが、「この選択肢でも別にいいのでは?」と突っ込まれない問題を作ろうという姿勢を少しは持てないものでしょうか。国語もそうですけど。

大問3(短文読解)

これは特にコメントすることが思いつきません。

大問4(英作文)

(2)のIt will take(takes)~の構文はやや難易度が高い。
知らない生徒結構多いと思います。

(4)の問題文の日本語が完全に崩壊していて、何を言ってるのかこっちがかなり忖度して読み取らないとさっぱりわからない。

今も意味がわかってない生徒のために解説しておくと、この問題文を③→②→①の順番で理解していくとわかりやすいです。

「③太郎くん、君さ、こないだスタジアムの近くに~~~な店があるって言ってたじゃない?」
「②俺、~~~に前から興味があってさ」
「①だから、今回試合の後で~~~に行ってみたいんだよね」

こういう内容の文章を書けという意味だったのです。

にしても、何をどうやったらこんな日本語で問題を作ることになるのか。旧型のAIにでも作らせてノーチェックで通してしまったのでしょうか。

大問5(対話文)

文章はおおむね特にこれと言って気になるところはなかったです。

問3
別に文法的に「have helped」でも何の問題もないのですが、模範解答は「have been helping」。
「ずっと継続的にボランティアを続けている」ことを強調したければ「have been helpin」のほうがよいことはよいのでしょうが、別に四六時中ボランティアばかりやっているわけではないので「have helped」でも別に文句言われる筋合いはないはずです。
そんなに「have been helping」を答えにしたかったら「3語で」と条件つけておけばいいのです。

条件をつけるべきところを無条件にしておいて、模範解答と違ったら「模範解答と違うから✕」と上から降ってきた模範解答に従順な先生に✕をつけられてしまう、生徒不在の世界。

中学教科書に現在完了進行形が入ってきてから、このように「別にふつうの現在完了でも変じゃないのに現在完了進行形じゃないと✕にされる事態」は全国で起こっているような気がしています。

あ、納得いっていない生徒保護者のみなさんへの耳より情報として、学校によっては「have helped」でもマルがついているという情報をお伝えしておきます。

そういえば、この(help)の後の「after some of the serious earthquakes since 2011」ってどういう意味ですかね?
東日本大震災が余震も含めて何回も揺れたから「some of 複数形」になっているのか、あるいは能登半島のことなども含めて述べているのでしょうか。

問6
これもめちゃくちゃ自由度高いですが、どこまでマルと認められるのでしょうか。
By the wayを使っていいなら何でも言えると思うのですが。

大問6(長文読解)

問題の大問6です。
最初は「なんだよ、別に普通の文章じゃん」と思っていたんですが……

娘の話になったところからがすごいですね。

「忙しくても、新しいことにどんどんチャレンジしていこうよ!」という生徒への励ましと、「ニンジン嫌いだった娘が子供にニンジン食わせる話」と一体何の関係があるのか、脳内がクエスチョンマークで埋め尽くされていきます。

さらに、この娘はいったい何歳なのでしょう。

ニンジンきらい、食べたくないとダダをこねる年齢というと、だいたい小学校上がったかどうかぐらいをイメージするのですが、仮に7歳だったとすると、15年後なので今は22歳ということになります。
22歳ですでにニンジンきらい、食べたくないとダダをこねる娘(=グリーン先生の孫)がいるとすると、もう高校在学中に妊娠している感じになってしまうのでは……

まぁ別に高校在学中に子どもを産むこともあるでしょうが、説明なしにスッと理解できるほど一般的な状況ではない。

ということで、「結局今の話はなんだったんだ!?」という疑問だらけの中で、「Second~」のところから急に話がもとに戻る。話に脳がついていけない。
Second~から先のところは別に普通だと思うんですけど、娘の話のインパクトが強くてそれしか頭に残りませんでした。

「ひどい」という意味では過去に出題された文法問題のほうがひどかったと思いますが、なかなか強烈な文章であることは確かです。

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