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2026.03.15
お久しぶりです。佐藤です。
ほとんどの生徒がスマートフォンを持っている今、勉強していてわからないことができたらすぐにスマホで調べるというケースをよく見ます。高校生は学校でタブレットが活用され、学習環境に電子デバイスがあるのは当たり前だと思います。
私は生徒が調べているのを見た際には教科書や参考書を差し出すことがあるのですが、なぜそんなことをしているのか、今回説明してみようかと思います。
まず前提としてお伝えしておきたいのは、ネットを利用して調べることが全て悪いことと考えている訳ではないということです。
調べる事柄の種類によって、ネットでぱっと検索するのが良さそうなもの、教科書や参考書を参照すると良さそうなものが違うのではないかと思っています。
例えば単語の意味や漢字なんかはWebの辞書サイトでも十分な気がします。歴史のある事柄について詳しく知りたいときには教科書よりもネットのほうが得られる情報量は多いです。
すぐにスマホを取り出して調べることの何が問題なのか?
1つ目の注意すべき点は、複数のサイトを比較していると時間がかかってしまうところです。
見比べる理由として、一つの情報を鵜呑みにしないように言われてきたからというのもありそうですが、より良い説明はないのか探すためという人が多いのではないかと思います。
これは私にぴったりな説明だ! 腑に落ちた!
という説明がすぐに見つかる場合は良いですが、サイトによって説明方法が様々であるがゆえに混乱してしまい、結局どの情報が良かったのかわからなくなることもあります。分からなくて調べたのに結局もやもやっとしてしまうのはもったいない気がします。
これに対して教科書や参考書、自分のノートなどで調べると、自分の馴染みのある媒体ですので情報をあちらこちらで探す必要がなくなります。
これを見れば何か載っているだろう、という本を手元に置いておくと初動が速いですよね。教科書でも参考書でも索引がついていることがほとんどですし、検索のしやすさはネットとそう大きく変わらないのではないでしょうか。何度も見返すことで記憶の定着にもつながります。
2つ目は、検索の仕方によっては、特に勉強にならない可能性もあることです。
例えば、英文読解をしている時、一文まるごと検索して、翻訳されたものを書き写す。
語句がわからなかったのか、文法がわからなかったのか、あるいはその両方だとしても、その一文がわかったところで身に付くものはあまりないと思います。翻訳に違和感があるときや、全体の文脈には即していないときもあるでしょう。
本来であれば文構造を取って分からない単語や表現を調べ、理解できなかった文法知識を学習し直すという流れが理想に近いはずです。それに対して文の意味だけが分かったところで、その後に役に立つ情報にはなりません。
教科書と参考書で調べる場合、一文まるごと検索するなんてことはそもそもできません。
調べる対象を最初に見極めることになります。文の中で単語や慣用表現がわからなかったのか、文法がわからなかったのか。どんな文法が当てはまるのかわからないなら、動詞を原型にして索引を見ると大体はヒットするはずです。
参考書等を使って調べるときの流れ全体をネット検索で済ませることも可能ですが、翻訳アプリに頼りがちな人にこそ、誘惑されることのない環境での学習に慣れてもらえると良いのではないかと思っています。
3つ目の注意点は、調べたことが残りにくいことです。
ある1つの問題を解くために調べたことは、覚えておくと他の問題でも役に立ちます。
覚えるためには要点をよく見るものにメモしておくことが大事だと思いますが、そこまでできていない人も多いのではないでしょうか。後で見れるようにとサイトをブックマークしたとして、ちゃんと見直さなければ意味がありません。
いつも使う教科書、参考書、ノートなどのセットがあるのなら、要点のメモは取らないにしても、ノートに教科書や参考書のページをメモしておくだけで格段に振り返りやすくなります。
4つ目の懸念点は、調べるだけで終わらせられず、他のアプリを開くなどして勉強から離れてしまう可能性があることです。
検索サイトを開こうとしただけなのに、検索バーの下の芸能ニュースが気になって読んでしまった。あるいは、検索するアプリとは違うアプリ(動画だったりSNSだったり)を開いてしまって、そもそも何を調べようとしていたんだっけ? といったケースに陥る可能性があります。勉強関連のサイトでは広告は比較的に少ないと感じてはいますが、サイトによってはパーソナライズされた広告がついていて、興味を惹かれてしまうこともあるかもしれませんね。
勉強の意志を強く持っていられる人には何も問題がないところかもしれませんが、本当は勉強する気が起きないのに何となくやっている人ほど大きくなる落とし穴です。なんなら調べるというのは勉強時間にスマホを触る理由にできますしね。
気持ちはわかるのですが、現実的に考えてそんな時間ありませんし、そもそもやろうとしていたこと、やるべきことは何だったのか、我に返るタイミングが早いことを願っています。
以上、スマートフォンなどを使って疑問点を調べる際の注意点を挙げてみました。
「わからないから調べる」というのはどんなことを勉強する上でも、生活していく上でも必要なプロセスだと思います。
学習において大切な点は、「調べた結果をどう残し、自分に役立つ形にしておくか」ではないでしょうか。
試験の際に検索することなんてできないので、定着させることは勉強での一番の課題です。調べて解答を知るだけではなく、何処で詰まっていたのかを理解し、正しい知識として身に着けられるような時間にしてほしいと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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