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2025.04.09

2025年4月 中3道コン国語レビュー

大問1(漢字)

「吐露」と「暖冬」が難しめ。

「吐露」は「嘔吐」「吐血」「吐息」など、他の熟語で1つでも「吐」の読み方が思いつけば連想可能。

ただ、「嘔吐」の「嘔」のほうに引っ張られて「おうろ」にする人が出そう。

大問2(資料)

グラフと本文を行ったり来たりする回数が少なく、順番に素直に「話し合い」の流れを追いかけていくといいですね。

しかし……話の流れが不自然では。

グラフ1で「酒」の話に触れて、なぜそこからグラフ2で再び酒の話に進むのか。

グラフ1ですでに「海・山・川~」の項目があるのだから、普通そっちに先に目がいくでしょう。

結果問3・問4で結局ほぼ同じことを質問してしまっているので、正直「問題数を確保するための嵩増し」に見えてしまう。

問2はとてもいい問題ですが、やはり問4が蛇足に感じてしまいます。

模範解答の日本語も不自然だし。

大問3(小説)

出典:宮下奈都「終わらない歌」

1967年福井県生まれ。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作に入選、デビュー。07年に刊行された書き下ろし長編『スコーレNo.4』が話題に。主な著書に『よろこびの歌』『誰かが足りない』『窓の向こうのガーシュウィン』『ふたつのしるし』『たった、それだけ』『羊と鋼の森』、エッセイ集『はじめからその話をすればよかった』『神様たちの遊ぶ庭』などがある。

問1

問題としては簡単だと思いますが、本文が全体的に主語の省略激しいので誰のセリフなのかがわからなくならないように。

まぁ人物二人しかいないので大丈夫だと思いますが。

あと、この問題、最初のカギカッコを入れるかどうか指示が必要では。

「『玲の歌を」と答えても、「玲の歌をた」と答えても、いずれも否定できないような。

問3

シンプルゆえに、逆に難しい。

千夏の真意を玲はこの時点では理解していないし、玲の真意を千夏も理解していない、ということです。

「ほんとうの実力を知られるが怖かったこと」のような答えは、玲が心の中で思っているだけで、千夏は知らない。

逆に「舞台の世界は甘い世界でないと言ったこと」のような答えは、千夏が心の中で思っているだけで、今の時点では玲は知らないことです。

中途半端な表面的受験テクニックが通用しない良問だと思います。

さて、この問題を各塾の国語の先生はどのように解説するのでしょうか。

問3はかなり点を落としやすいと思いますが、あとはさほど難しいポイントがないと思うので、ここはせめて20点は取っておきたいところ。

大問4(評論)

出典:山崎正和「大停滞の時代を超えて」

劇作家、評論家。1934年、京都府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学専攻博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、東亜大学学長などを歴任。2006年、文化功労者に顕彰される。

宮下奈都の次は山崎正和、さらに次は十訓抄と、定番 of 定番sばかりですね今回。

問1

選択肢ウが非常にセンスいいですね。

機械化したらそもそも手づくりではない。

今回の道コンは大問3、大問4と続けて、設問づくりに光るところが多い感があります。

まぁ、うしろに「規格」という語が出ているので答えバレてしまうのですが。

問2

採点基準Bがよくないと思う。

「あまりにも~」とか「不自然」のような否定的ワードが入っていなくてもこれだと満点になり、何が「批判」されるべきポイントなのかわからないボヤけた答案でもマルがついてしまう。

(そういう解答書いてくる生徒ほとんどいないと思うので、実務上はさほど問題にならないと思いますが)

問4(2)

「連続する二文」という条件、必要ないのでは。

二文目のほうは「繰り返し」を意味していて、傍線部内には「繰り返し」を示す言葉が入っていないので、単に「一文を探し」だけで十分だったように思います。

この条件のせいで意味なく混乱してしまった生徒が多そう。

問5

こんな選択肢、本文を読まなくてもウだとわかります。

「本文を読まない」ことを推奨しているわけではありませんが、選択肢を見て、常識的な判断を働かせるだけで解けることが多々あることは認識しておくとよいでしょう。

ところどころ点を落としそうなポイントはあるものの、力のある生徒は満点近く取れる問題ではあります。

大問3、大問4ともに「差がつく」問題なので、今回はなかなか実力どおりにきれいに偏差値が出るような気がします。

大問5(古文)

出典:「十訓抄」

鎌倉時代中期の教訓説話集。仏典「十善業道経」に発想し、「十訓」こと十ヶ条の教誡を掲げ、古今和漢の教訓的な説話約280話を通俗に説く。儒教的な思想が根底を流れる。年少者の啓蒙を目的に編まれ、その後の教訓書の先駆となった。

藤原彰子が犬を産んだわけじゃないですよ。

古文はいつものことですが、ストーリーが把握できれば基本全部解けますし、あらすじが分からないなら壊滅します。

多くの文章に触れて、とにかく「ストーリー・あらすじ」を把握する訓練を。

問1

かなづかいの問題は「すべて選べ」の形式もいいですね。

1つ選んで直させるのもいいですけど。

全体的にはごくノーマルな難易度設定だとわたしは感じるのですが、わたしが「ノーマル」だと思うときってだいたい平均点低いので……。

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