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テストレビュー

2024年1月 中3道コン国語レビュー

大問1(漢字、知識、評論)

問2 (1)歌詞を「歌詩」だと思っている人ってどのぐらいいるのか興味ありますね。

問3 (2)エは「よくある誤用」で、本来の「浮足立つ」の意味はイのように「恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている」と意味あいで使います。

ただ、この辞書を見ても「俗に」という注意書き付きではあるもののエの意味でも掲載されているんですよね。

「浮足立つ」をイの意味で使ったことも聞いたこともない人のほうがむしろ多いかもしれないレベルなので、ちょっと厳しい出題と言えるかと思います。

問5(1)イとウの区別ができたでしょうか。

わからなかった人は、10行目の「小林さん」のセリフの意味をよく考えてみてください。

「他のどの月よりも」という日本語が若干不自然なのがある意味怪しくてヒントになっている感があります。

大問2(評論)

出典:村上陽一郎「科学の現在を問う」
1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。上智大学、東京大学先端科学技術研究センター、国際基督教大学、東京理科大学大学院などを経て、東洋英和女学院大学学長。著書に『科学者とは何か』『文明のなかの科学』『あらためて教養とは』『安全と安心の科学』ほか。訳書にシャルガフ『ヘラクレイトスの火』、ファイヤアーベント『知についての三つの対話』、フラー『知識人として生きる』など。編書に『伊東俊太郎著作集』『大森荘蔵著作集』など。

中1は鷲田清一でしたが、これもまた超定番著者の村上陽一郎の登場です。

鷲田清一に比べるとずっと文体も固い、比較的難度の高い評論が多い著者で、今回も中3道コンとしては内容、文体ともにかなり固いですね。

文章レベルとしては大学入試レベルの入門編といった感じで、中下位層には結構きついでしょう。

あと、中1の鷲田さんと同じく、内容的にはかなり普遍的によく出題されるものなので、この文章の趣旨じたいを理解、記憶しておいてもらうと高校入ってからいろいろメリット多いと思います。

ただ、難しいといえば難しいんですけど、問2にヒント、誘導多めの問題を用意してくれていて、徐々にウォーミングアップしながら進んでいける親切設計になっているので、思ったよりもサクサク解いていける印象はあります。

問2(2)はいい問題ですね。

空欄直前しか見ていないと「生が終わった後まで」の部分だけを書いてしまいそうになりますが、さらに空欄前後を広く見れば「生が始まる前から」も書かないと満点にならないことがわかります。

問3もとてもいい問題。

空欄前後で「非理科系」「理科系」を対比していることを強く認識していないと、①にウを入れてしまいそうになります。

ウ「学問」だと、「非理科系の学問」も含まれてしまうので、やはりエのほうが適切だということがわかる。

問4も、要するに前半の話を一言でまとめろ、という要約問題です。

サラッと複数テキストを入れて、自然と今の流行にも乗っかるというオマケつき。

おそらく、答えの次の文である「科学・技術」と書いて間違えた人がかなり多いと思いますが、今回求められているのは「本文=筆者の主張と同じ」ものであって、この資料にあるテキストの主張ではないわけです。

「科学・技術」のほうは資料テキストの趣旨という意味では正しいですが、本文の点線部で書かれている内容とは異なるので不可ということ。

いや、すばらしいですね大問2。

非常によく練られた構成で、適度に罠も仕掛けられていて差もつきますし、逆に問5(1)で、直後の内容を抜き出すだけのイージー問題も用意していて、中下位層への配慮も忘れていません。

すべてにわたって隙と無駄がない良問だと思います。

さすがにちょっと文章、問題量的な意味でボリューム過多かな、という気は若干しますが。

あ、ただ問5(1)の採点基準はどうでしょう。

これだと「裏切る」という内容さえ書いていればあとはどうあっても2点ついてしまうのでは。

この大問2で、だいたい今回の道コンは勝負がついたのではないかな、と。

ハッキリと実力の差がつく問題だと思います。

ここで38点中20点台後半取れればなかなかいいレベルだと思います。

大問3(古文)

出典:源俊頼「俊頼髄脳」
平安後期、院政期歌壇の指導者源俊頼が書いた歌論書。入門指南のための和歌概説ながら、歌体論、歌病論、和歌効用論から始めて、題詠論、秀歌論、歌語論に及ぶ広い体系的述作を志している。全体に実作の立場から具体的に作品を解明し、和歌説話も豊富に取り込んでいる。俊頼の新風志向がはっきりうかがわれ、後の歌学、歌論に大きな影響を与えた。

問1 仮名づかいのニュータイプ問題ですね、このスタイルは初めて見ましたが、いいですね。

これはうちの教材でも今度採用しよう。

大問2と同じ人が作っているんですかね?

こういう地味な問題にも工夫を凝らしていますし、今回の中3道コン本当にすばらしいですね。

大絶賛回になりました。

あとは、全体の趣旨を素直に読み取っていくだけなので、古文読解力をストレートに問われている標準的な問題かと思います。

落語でいう「松山鏡」のような話ですね。

古典落語いっぱい聞いておくと、似たような話いっぱい出てきますからね。

古文苦手な生徒は落語聞くといいんじゃないかと最近少し本気で思ってます。

大問4(資料)

同じテストで似たような資料問題を2回も出す意味はどこにあるのだ、と言いたくはなりますが、これは道コンが悪いのではなく北海道入試がそうだから仕方ないのです。

ちょっと簡単すぎる気がしますが、まぁ大問2とのバランスという意味ではちょうどいいのかもしれません。

大問4を時間切れで解けなかった人が最も損をしているので、時間配分に注意を。

場合によっては先に大問4やるのも手ですよ。

ただ、ラストの採点基準いかがなものでしょう。

要素A「新商品を出す」

要素B「飽きさせない」

これ、片方がないと×(完全に0点)になっているのですが、これだと中間点がほぼないに等しく、記述問題の基準としては不適切でしょう。学テABCでは割とこういう採点されることが多いですが。

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