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2025.01.16
問1 毎回のように思うのですが、中1より中2のほうが易しいような……。
問2 詩、短歌、俳句はいずれ入試に部分的に取り入れられる形で復活していくと思っているので、ある程度定期的には勉強していったほうがいいと思ってます。
(2)書き抜きじゃなくて自分で考えるのはとてもいいと思うのですが、この問題だったら「悲しみ」でもOKだと思うんですよね。かなり幅広く正答を認めざるを得ない問題に思います。
問2 明らかに「共通テスト大問3試行テスト」の影響が見て取れます。特に選択肢のウ。
ウの内容それ自体は正しいけれど、それが「睡眠の大切さを伝えねばならない」理由になっていないから✕。
全体的には易しめで、点数取りやすい問題だと思います。
出典:山本周五郎「内蔵允留守」
(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。(新潮社サイトより)
「山本周五郎賞」のほうが今となっては有名かもしれません。
これで「くらのすけるす」と読みます。落語か講談の演目名のようなタイトル。
これがなんと1942年の文章で、すでに著作権も切れていて青空文庫で読めるものです。
FiveSchools開いてもう7年になりますが、こんなことは初めてかもしれない。
いや、全然悪いことではないと思いますけどね。
最近の本だけでなく、古い時代の文章に触れる機会も必要ですよ。大学入試だと下手すると明治、大正の文章も出ますからね。
人物名がいかにも江戸時代的なうえに、リード文+冒頭2行ですでに人物が4名登場し、「浪人共」まで登場するので混乱を招くうえに、「消息があった」のような今ではまず使わない古風な表現も多く、かなり中学生には読みにくかろうと思います。
これも訓練。
7行目「お留守宅にいたあの浪人共」という表現で、この浪人たちが内蔵允の家にいて、内蔵允の金を盗んで逃げたのだと理解できたでしょうか。
「文章が読みにくいときはだいたい設問が素直」の法則どおり、問題はどれも解きやすいものばかりですね。
読めないからといってギブアップした生徒がいちばんダメージ大きい。
問5も指定語句があるので書くべき場所は明らかでしょう。ただ本文が「縛られていた」という形で出てきて、指定語句が「縛り」と名詞化された形に変わっているので、日本語作成能力が問われる面があります。
出典:吉野弘「詩の楽しみ 作詩教室」
山形県酒田市に生まれる。酒田市立酒田商業学校を卒業後、帝国石油(株)に入社。その頃、高村光太郎の『道程』を読み感銘を受ける。1944(昭和 19)年、徴兵検査に合格するが、入隊 5 日前に終戦を迎えた。戦後は労働運動に参加。1949(同 24)年に過労で倒れ、肺結核のため3年間療養した。入院中、詩人富岡啓二と交友し、詩作に目覚める。そして、詩誌『詩学』・『櫂』で活躍し、名声を上げる。 石油資源開発(株)への移籍を機に東京都板橋区に転居する。1962(同 37)年、会社を退社しコピーライターに転職する。その後は文筆を専業とした。 (狭山市公式サイトより)
詩は、だれでも書くことができます。関心をもった対象を愛着をこめて個性的に表現するとき、そこに詩が生まれます。この本では、詩人である著者が、詩の生命である表現の新鮮さをさまざまな作品のなかに探り、詩を生みだす物の見方、表現上のさまざまな技法にふれて、詩の作り方を明らかにします。詩作の楽しみに誘う一冊。(岩波書店公式サイトより)
超有名作「I was born」の作者である方です。
学テABCでも何度も出ています。
内容的には「大学受験の基礎レベル」「昔のセンター試験」といったレべルの文章で、中2生としては結構骨があると思います。
小説につづいて評論も読みごたえがあるので、今回は特に受験生に何度も文章を読み直して、意味がすみずみまで理解できるまで復習してもらいたいですね。いい勉強になると思います。
問2 前半を要約するシンプルな記述問題ですが、この問題に指定語句って必要ですかね??
なんか安易に指定語句をつけすぎる風潮があまり好きではありません。
本文を俯瞰的に理解しようとせず、指定語句をとにかく発見してその周辺をツギハギして書こうとする姿勢にどうしてもなってしまうからです。
指定語句がないと成立しないならともかく、必然性のない指定語句なら省いてしまったほうがわたしはいいと思うんですけどね。
問5 これも「~ため、たとえ……」の指定語句ありきの強引な問題だと感じてしまいます。
「未開拓の領域が絶対に残る(だから詩人が新たな表現にトライすることに意味がある)」という理由として、採点基準B「たとえ多くの人がいろいろな見方をしてきたにしても」の部分は本質的にまったく必須ではないです。
そこを無理やり模範解答に入れるには「たとえ……」の指定語句を使って引っ張ってくるしかない。
別に採点基準A+Cだけで、もう少し字数短くして問題作ってしまえばいいのに、と思ってしまうのですが、まぁそれだと北海道入試に似ないから困る、ということなのかなと。
道コンという試験の性質上、どうしても公立高校入試に寄せなければならないから仕方ないとは思うんですけどね。
出典:「蒙求」
伝統的な中国の初学者向け教科書である。古人の逸話を集めて韻文で並べた故事集。日本でも平安時代以来長きにわたり読まれた。現在でも広く知られる「蛍雪の功」や「漱石枕流」などの故事は蒙求によって学ばれることが多い。
問4がかなり難しい。
「晋の国に行く用事があるからプレゼントできなかっただけで、そうでなければとっくにプレゼントしていた」
という1行目2行目の内容が「之を許す」ということの意味。
「許す」という言葉からこれを連想できないと解けないので、中2生では厳しいでしょう。
(中3でもほぼ無理、漢文使う大学受験生でも半分も解けないのでは)
間違いなく、壊滅的な正答率になるはずです。
問4以外はごく標準的なものです。
全体的に言うと、文章に歯ごたえがあるものが多く、読み取りは難しめです。
ただその分問題は素直なので(漢文の問4は除く)、得点能力高い生徒(うまく解ける生徒)は高得点が取れて、文章の難しさにギブアップしてしまうタイプの生徒はひどい点数になる、差がつく問題だな、と思います。
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